アウトドアやコンサートで活躍する双眼鏡。
家電量販店やホームセンターなどでよく見かけますよね。
しかし、中には「買ってはいけない」というウワサのある製品もあります。
そこで本記事では、買ってはいけないといわれている双眼鏡の特徴とその理由、逆に買うべきおすすめの双眼鏡を紹介しています。
買ってから後悔しないよう、性能の良い双眼鏡を見分ける参考にしてください。
買ってはいけない双眼鏡の特徴
ここでは買ってはいけない双眼鏡の特徴と理由を解説します。
値段が安すぎる商品
双眼鏡は、探せば2,000円程度の安い商品が多数見つかります。
しかし安い双眼鏡は、粗悪品であるリスクがあるためおすすめしません。
粗悪品だと新品でも見えにくく、すぐに壊れてしまいます。
風景やスポーツを見るために双眼鏡をせっかく買ったのに、まったく楽しめません。
しっかりとした品質の双眼鏡を選ぶためには、最低でも1万円以上の商品を選びましょう。
カラーコーディングされている商品
カラーコーティングされている双眼鏡は、選ばないように気を付けてください。
カラーコーティングとは色付きレンズのことです。
一見「おしゃれ」「きれい」と感じるかもしれませんが、視野が暗くなり見えにくくなるので無意味な機能です。
昼間はさほどデメリットを感じないかもしれませんが、夜になると暗すぎて、双眼鏡をせっかく使ってもほとんど見えないでしょう。
双眼鏡を選ぶときは、カラーコーティングされていない商品を選んでください。
倍率が高すぎる商品
倍率が高すぎる双眼鏡も、購入を控えましょう。
倍率が高すぎると、わずかな手ブレも拡大されるせいで視界が悪くなるリスクがあります。
手持ちで使うのであれば、10倍を超える双眼鏡はやめておきましょう。
三脚を利用する場合でも、20倍以上になると視界がぼやける可能性があります。
買ってはいけない双眼鏡のメーカーってあるの?
ここでは買ってはいけない双眼鏡のメーカーがあるのかどうか、次の4つを調べていきます。
Nikon(ニコン)はどう?
国内大手光学機器メーカーで、カメラで有名なNikon。
双眼鏡は「WX」や「EDG」、「MONARCH」などのシリーズを生産しています。
SNSではとくに、MONARCH 7が「満足度が高い」と好評です。
「MONARCH 7」は倍率が8倍で、手持ちでちょうどよく使える双眼鏡です。
防水設計がされているため、雨の中使っても壊れません。
明るく自然な見え味が特徴で、野鳥や星空の観察、スポーツ観戦などに使用できます。
幅広い場面で使える双眼鏡を探している人におすすめですよ。
Vixen(ビクセン)はどう?
天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などを生産しているVixen。
世界的にも有名な日本の総合光学機器メーカーです。
SNSでは「有能すぎる」という意見が多く「アトレックII HR10×32WP」がとくに人気です。
「アトレックII HR10×32WP」は、明るい視野と優れたコントラストが特徴です。
重さ390gと軽量ですが、頑丈でハードなアウトドアでも活躍できます。
防水設計のため、水辺で野鳥を観察するときも安心です。
野生動物や星空の観察などに適しているので、キャンプで1日中使いたいときにおすすめですよ。
Bushnell(ブッシュネル)はどう?
アメリカを代表する光学機器メーカーのBushnell。
アウトドアスポーツ大国のアメリカで業界をリードしてきた技術力の高いメーカーです。
双眼鏡は「FORGE(フォージ)」や「NITRO(ニトロ)」、「LEGACY(レガシー)」などのシリーズがあります。
SNSでは「POWERVIEW(パワービュー)」について「リーズナブルで本格仕様」という意見が見つかりました。
倍率は10倍と高く、重さは242gと非常に軽量です。
標準価格は8,800円(税込)ですが、Amazonでは4,200円(税込)で販売されています。
比較的安く使いやすいので、アウトドアで初めて双眼鏡を使う人はぜひ試してみてください。
Celestron(セレストロン)はどう?
Celestronは天体望遠鏡や双眼鏡の輸入や製造をしているアメリカの企業です。
イベント観賞用は「Nature」シリーズ、星空の観察用には「SkyMaster」があります。
安くても1万円、高いものでは10万円を超えます。
SNSでは悪い評価は見つからず、機能性をほめる意見が見られました。
「SkyMaster 20×80 Binocular」はとくに、Amazonで星5つ中の4.4(レビュー数2,000件以上)と高い評価を得ています。
下記のレビューでは「予想以上にすばらしい」と絶賛されています。
予想以上に素晴らしい。数年前のレビューに悪口が散見され、心配でしたが届いた物は大満足です。
いま出回っているロットが優秀なのか? まず、光軸が完璧で美しい真円の瞳射出光がアイピースのど真ん中に。
そのせいか色収差やゴーストも殆ど気になりません。星も鋭い点像だし、20倍でお月様も大迫力です。
軽いので短時間なら手持ちも可能です。コストパフォーマンス最高の一台です。15×70検討の方はこちらを推奨しますよ。
Amazonカスタマーレビュー
31,980円(税込)と比較的高価ですが、値段以上の価値があるようです。
星や月を観察したい人はぜひ購入してみてください。
双眼鏡を買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まった双眼鏡の失敗エピソードを紹介します。
野球を見るのにコンパクトのやつ
子供のころ、東京ドームで選手を見たいと言って駄々をこねた結果、父親と近くで新聞とか売っているお店で双眼鏡を買いました。 多分、同じような子供がたくさんいるので置いてあるんだと思います。しかし、案の定、双眼鏡とは全然程遠い品物で全然見えませんでした。 でも、子供でしたので必死に選手を追っかけていて思い出があります。
アリエスCB-101
両親の結婚記念日の思い出にと大相撲の観戦チケットをプレゼントしました。ただ、高値の升席を入手できなかったので、せめて力士をもっと身近に感じてもらいたいと思い、双眼鏡を購入しました。しかししばらくしてコロナの感染拡大で地方巡業も中止に。今ではずっとケースに眠ったままです。
PENTAX 双眼鏡
まず双眼鏡が持ちにくいのが一番つらいところ。不自然な形状で全然手にフィットしないため、非常に持ちづらい。これにより長時間の使用はできず、景色の鑑賞なども気軽に行えないため、非常にストレスがたまる。買って損したと思った。
ニコン Aculon t02
Jリーグの横浜マリノスが好きなのですが、横浜マリノスのホームスタンドである日産スタジアムは大きいスタジアムで、プレーする選手が肉眼では豆粒くらいにしか見えないため、双眼鏡を購入しました。90分ずっと双眼鏡で見ているのは疲れるため、結局肉眼で見ており、買わなくて良かったと思っています。
双眼鏡を買うなら逆にどれがいい?
ここからは逆にどの双眼鏡なら買ってOKなのかについて解説していきます。
野外活動で利用するならNikon「MONARCH M7 8×30」
野生動物や風景の観察に使うなら、Nikon「MONARCH M7 8×30」がおすすめです。
「買ってはいけない双眼鏡のメーカー」でも紹介したとおり、明るく自然な見え味が特徴です。
そのほか「MONARCH M7 8×30」には以下の特徴があります。
- 皮脂や指紋で汚れにくい接眼レンズ
- 握りやすい外観デザイン
- 細部までしっかり観察できる解像度
水や油性の汚れをはじくコーティングにより、レンズに汚れが付きにくく、汚れた場合でも簡単に拭き取れます。
スタイリッシュな見た目で握りやすく、特殊低分散ガラスによって高い解像度も実現しています。
長時間のアウトドアでの観察や、遠くからの観察に適していますよ。
「MONARCH M7 8×30」のおもな仕様は、下記の表を参考にしてください。
倍率 | 8倍 |
ひとみ径 | 3.8mm |
実視界 | 8.3度 |
重量 | 465g |
その他機能 | 防水設計 |
ひとみ径とは「双眼鏡で見える像の明るさ」を表し、数値が大きいほど明るくなります。
実視界とは「双眼鏡を動かさずに見られる範囲のこと」で、数値が大きいほど目標物が探しやすくなります。
アウトドア用の双眼鏡なら「MONARCH M7 8×30」をぜひ使ってみてください。
定番のロングセラー商品ならVixen「アトレックII HR8x32WP」
安定して高評価を得ているロングセラー商品が欲しいなら「アトレックII HR8x32WP」がおすすめです。
「買ってはいけない双眼鏡のメーカー」でも紹介しましたが「アトレックII HR8x32WP」には以下の特徴があります。
- 極めて優れたコントラスト
- 長時間観察しても目が疲れにくい設計
- 耐久性の高いラバーボディ
明るい視野と優れたコントラストにより、薄暗いときでもしっかりと観察可能です。
目が疲れにくい設計や頑丈なボディなど、使いやすさにもこだわっています。
倍率 | 8倍 |
ひとみ径 | 4.0mm |
実視界 | 7.5度 |
重量 | 390g |
その他機能 | 防水設計 |
双眼鏡選びで失敗したくないなら「アトレックII HR8x32WP」を検討してみてください。
海外のミリタリー商品ならBushnell「レガシー8」
かっこいいミリタリー商品が欲しいなら、Bushnell「レガシー8」がおすすめです。
「レガシー8」には以下の特徴があります。
- 衝撃を吸収するラバーグリップ
- 曇り止め設計
- 重厚感のあるボディ
814gと少し重めですが、耐久性が高く、アウトドアに向いています。
本体内部に窒素ガスを封入しており、防水と曇り止め効果があります。
雨の日や結露しがちな早朝でも問題なく使えますよ。
倍率 | 8倍 |
ひとみ径 | 5.3mm |
実視界 | 8.2度 |
重量 | 814g |
その他機能 | 完全防水・曇り止め設計 |
存在感のあるデザインで、機能だけでなく見た目にもこだわって双眼鏡を選びたい人におすすめです。
双眼鏡の買い方に関するよくある質問
ここでは双眼鏡の買い方についてよくある質問をまとめています。
双眼鏡を買うときのポイントは?
「買ってはいけない双眼鏡の特徴」とかぶるポイントもありますが、おもに以下を重視しましょう。
- 適切な倍率であるか
- ズームができない双眼鏡であるか
- 変なコーティングがされていないか
- 安すぎる商品ではないか
倍率が高すぎたり、双眼鏡にズーム機能があったりすると視界がぼやけ、双眼鏡を使う意味がなくなってしまいます。
また、レンズに派手な色のカラーコーティングがあると、観察物の色が変わって見えてしまいます。
さらに、安すぎる商品はスペックの低い粗悪品であることが大半です。
基本的に1万円以上の双眼鏡を購入しましょう。
シーン別におすすめの双眼鏡の選び方を知りたい
以下の表に、シーン別のおすすめの双眼鏡をまとめたので参考にしてください。
シーン | おすすめの双眼鏡 |
---|---|
コンサート・ライブ | 10倍程度の高倍率の防振タイプ |
舞台鑑賞 | 6~8倍の倍率で視野が明るいもの |
スポーツ観戦 | 7~10倍の倍率で視野が広い防水タイプ |
アウトドア | 頑丈なボディで防水タイプのもの倍率は7~8倍か、遠くの植物や動きの少ない動物の観察なら10倍以上 |
天体観測 | 7倍程度の倍率で視野が明るく広いもの |
屋外での使用が主な目的の場合は、防水タイプだと安心です。
目的に合わせて適切なものを選びましょう。
双眼鏡のスペックの見方を知りたい
おもな双眼鏡のスペックは、以下の表を参考にしてください。
レンズ径 | 双眼鏡のレンズの大きさ |
ひとみ径 | 双眼鏡で見える像の明るさ |
実視界 | 双眼鏡を動かさずに見られる範囲 |
アイレリーフ | 双眼鏡をのぞいたときの瞳からレンズまでの距離。長いとメガネをかけていても見やすい |
最短合焦距離 | ピントが合う最短距離 |
とくに通販で購入するときは、これらのスペックを他製品と比べながら選びましょう。
まとめ
次の特徴に該当する双眼鏡は買わないようにしましょう。
買ってはいけない双眼鏡と買うべき双眼鏡の違いを見極め、楽しく観察できる製品を選んでくださいね。
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