ロックやポップス、ジャズなど幅広いジャンルで活躍するエレキギター。
「エレキギターをはじめたい」と思ったけれど、選び方に悩む人も多いでしょう。
見た目はよくても、なかには買ってはいけないエレキギターも存在します。
本記事では、買ってはいけないエレキギターの特徴と、逆におすすめのエレキギターを購入者の口コミとともに紹介します。
買ってはいけないエレキギターの特徴
買ってはいけないエレキギターには、いくつかの特徴があります。
エレキギターを購入するときは、以下の特徴に当てはまるものを避けましょう。
デザインが好みでない
エレキギターを選ぶなら見た目は重要です。
愛着がなければ、練習のモチベーションは続きません。
性能も大事ですが、初心者こそデザイン重視で選びましょう。
好きなアーティストが使っているモデルを選ぶのもおすすめです。
エレキギターの種類は以下を参考にしてください。
エレキギターのタイプ | 特徴 | 使用しているアーティスト |
---|---|---|
ストラトキャスター 出典:Fender公式サイト | ・低音から高音まで幅広く演奏できる | ・エリッククラプトン ・ジミ・ヘンドリックス ・ジェフ・ベック |
テレキャスター 出典:Fender公式サイト | ・ジャギジャギした歯切れのよい音 ・高音域が得意 | ・キース・リチャーズ ・ジョー・ストラマー ・布袋寅泰 |
レスポール 出典:Gibson公式サイト | ・「歪み」の音が得意 ・低音域と高音域がはっきりしている | ・ゲイリームーア ・ジミー・ペイジ ・松本孝弘(B’z ) |
SG 出典:Gibson公式サイト | ・レスポールよりも軽量 ・激しいステージ向き | ・アンガス・ヤング ・トニー・アイオミ ・坂本慎太郎 |
変形ギター 出典:Ibanes公式サイト | ・スタンドプレイ向き ・個性を出せる | ・ジョー・ペリー ・高見沢俊彦(THE ALFEE) ・ hide(X JAPAN) |
かっこいいエレキギターを購入できたら、毎日練習したくなるでしょう。
エレキギターの選び方に迷ったら、見た目の好みで選んでみてください。
価格が高すぎる
初心者が高価なギターを購入する場合、ムダな出費になるかもしれません。
なぜなら、練習するうちに、ギターの好みが変わりやすいからです。
エレキギターの価格帯は、以下を参考にしてください。
価格帯 | 特徴 |
---|---|
低価格帯(5万円以下) | ・チューニングが崩れやすい ・音程の合いにくさがある |
中価格帯(6〜20万円) | ・チューニングが崩れにくい ・中~上級者になっても使える |
高価格帯(20万円以上) | ・長時間弾いてもチューニングが崩れない ・音質が抜群によい |
低価格帯でも、趣味で弾くなら問題ありません。
ただし、長く使いたいなら、初心者には中価格帯のエレキギターがおすすめです。
上達してもそのまま使い続けられるからです。
予算の範囲内でお気に入りのギターを探してみましょう。
弾きたいジャンルに合わない
ギター選びに失敗すると好みの音が出せません。
ギターの種類によって得意なサウンドは異なるからです。
購入前に、弾きたいジャンルに合うギターを把握しておきましょう。
エレキギターの種類 | 得意なジャンル |
---|---|
ストラトキャスタータイプ 出典:Fender公式サイト | オールマイティ |
テレキャスタータイプ 出典:Fender公式サイト | ポップス |
レスポールタイプ 出典:Gibson公式サイト | ロック、ハードロック系 |
ジャガータイプ 出典:Fender公式サイト | サーフミュージック |
SGタイプ 出典:Gibson公式サイト | ロック |
変形タイプ 出典:Ibanes公式サイト | ハードロック、ヘヴィメタル |
ディンキー(スーパーストラト)タイプ 出典:Jackson公式サイト | ロック、ハードロック、ヘヴィメタル |
PRS 出典:PRS公式サイト | ジャズ、フュージョン、ブルース、ポップ、ハードロック、ヘビーメタル |
7弦ギター 出典:Ibanez公式サイト | ヘヴィメタル |
弾きたいジャンルが決まっていないなら、ストラトキャスターを選べば間違いないでしょう。
買ってはいけないエレキギターのメーカーってあるの?
買ってはいけないエレキギターのメーカーはあるのでしょうか。
ここでは5つのメーカーの特徴を紹介します。
Gibson(ギブソン)はどう?
ギブソンはアメリカを代表するギターブランドです。
代表作「レスポール」は世界中のロックミュージシャンが愛用しています。
ギブソンの特徴は以下のとおり。
- 音質がよい
- ハウリングに強い
- 革新的な製品が多い
ギブソンのギターは「ソリッド・ボディ」が主流です。
ソリッドボディとは、音が共鳴するための空洞がない構造のことです。
空洞がないのでハウリングを起こしにくく、大音量を出せます。
また、自動でチューニング可能な「ロボットギター」といった革新的な技術を生み出しています。
SNSでは、ギブソンのエレキギターは初心者におすすめという口コミがありました。
ギブソンは音質にこだわりたい人におすすめです。
Fender(フェンダー)はどう?
1946年にアメリカで創設された老舗ブランドです。
人気モデル「テレキャスター」や「ストラトキャスター」を開発したことで有名です。
フェンダーの特徴は以下のとおり。
- メンテナンスしやすい
- カスタマイズの幅が広い
- 音作りの見本が多い
フェンダーのギターは簡単に分解できるので、好みに合わせて改造できます。
またフェンダーの愛用者は多く、CDやYouTubeなどで見本となる音源が豊富です。
SNSでは「フォルムがカッコいい」といった口コミが見られました。
フェンダーは、ネックが押さえやすいので初心者におすすめです。
YAMAHA(ヤマハ)はどう?
ヤマハは世界最大の総合楽器メーカーです。
グローバル楽器市場では、トップシェアを誇ります。
YAMAHAのエレキギターの特徴は以下です。
- 高品質なのに低価格
- 操作がシンプル
- 豊富なラインナップ
ヤマハは最長5年間のアフターサポート付きなのがうれしいポイントです。
自然故障や過失よる物損にも対応してくれるので、安心して購入できます。
SNSでは「価格が安い」といった口コミが見られました。
ヤマハは5万円以下で、性能のよいモデルが充実しています。
エレキギターの最初の一本を選ぶなら、ヤマハがおすすめです。
Ibanez(アイバニーズ)はどう?
アイバニーズは星野楽器が製造している国産ブランドです。
重低音がきれいに出せる「7弦ギター」のパイオニアとして有名です。
アイバニーズのエレキギターの特徴は以下のとおり。
- クセの少ない音色
- リーズナブルな価格
- 独自形状のネック
フェンダーやギブソンと比べ、音にクセがなく演奏ジャンルを選びません。
アイバニーズのギターは薄いネックが特徴です。
そのため、素早い弦の動きが求められるテクニカルな演奏に向いています。
SNSでは、KISSの「ポール・スタンレー」の写真付き投稿がありました。
ヘヴィメタルやラウドロックが好きな人におすすめです。
Epiphone(エピフォン)はどう?
エピフォンは創業150年の歴史あるブランドです。
ギブソン傘下のブランドとして広く認知されています。
エピフォンはギブソンの廉価版のイメージですが、オリジナルモデルも魅力的です。
「カジノ」と呼ばれるモデルはビートルズも愛用し、多くのファンがいます。
エピフォンの特徴は以下です。
- モデルによっては価格がギブソンの1/4
- 独自モデルが秀逸
- 種類が豊富
エピフォンがギブソンよりも安い理由は、材料費を抑えているからです。
とはいえ、エピフォンの基本設計はしっかりしているので、価格以上の品質といえます。
SNSでは、「弦の高さが低くて弾きやすい」といった口コミがありました。
SGやレスポールをお得に試したい人におすすめです。
エレキギターを買って失敗したエピソードは?
当サイトに集まったエレキギターの失敗したエピソードを紹介します。
YAMAHA(ヤマハ) PACIFICA 112V
長時間弾くには、本体の重さが気になりました。また、デザインがつぎはぎのようで不満が残りました。
フェルナンデス zo3
購入後、2ヶ月くらいでアンプが故障し、使えなくなりました。
KRAMER/FOCUS VT-211S
初心者のため、価格の安いエレキギターを購入。しかし、思ったより練習が進まず、ギターを辞めてしまいました。もう少し価格の高いギターを買えば、簡単にあきらめなかったかもしれません。
PhotoGenic ST180
細部の仕上げが粗く、すぐにチューニングが崩れてしまいます。度々、チューニングし直さないといけないので、上達は難しいと思います。少し価格が高くても、チューニングが崩れにくいペグ付きモデルを買ったほうがよいです。
Donner DJC-1000S
ギターネックとボディに大きな歪みがあり、クリアな音が出ませんでした。
エピフォンのギター
価格が安いと練習のモチベーションが続きませんでした。
エレキギターを買うなら逆にどれがいい?
ここからはおすすめのエレキギターとして、以下の5つを紹介します。
商品名 | Amazon価格(税込) | タイプ | おすすめジャンル |
---|---|---|---|
YAMAHA(ヤマハ)PACIFICA 112V | 32,395円 | ストラトキャスター | ・カントリー ・ロック ・ポップス ・ファンク ・メタルなど |
Epiphone (エピフォン)SG Standard Alpine White | 55,000円 | SG | ・ロック |
Fender (フェンダー)Player Telecaster | 85,800円 | テレキャスター | ・ロック ・ポップス ・ジャズなど |
PRS(ポールリードスミス)SE Standard 24 | 110,212円 | PRS | ・ジャズ ・フュージョン ・ブルース ・ポップ ・ハードロック ・ヘビーメタルなど |
Gibson(ギブソン) Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst | 289,300円 | レスポール | ・ロック ・ハードロック系など |
YAMAHA(ヤマハ) PACIFICA 112V
「YAMAHA(ヤマハ) PACIFICA 112V」はエレキギター初心者におすすめです。
ネック部分の横幅が41mmと狭く、初心者でもコードが押さえやすい設計だからです。
パシフィカは、音域が広いストラトタイプで、音楽のジャンルを選びません。
3万円台とリーズナブルで、耐久性が高いのも大きな魅力です。
これからギターをはじめるなら「YAMAHA(ヤマハ) PACIFICA 112V」を選ぶとよいでしょう。
Epiphone(エピフォン)SG Standard Alpine White
「Epiphone (エピフォン)SG Standard Alpine White」はコスパ最強のエレキギターです。
廉価版とはいえ、一般的に20万円以上のSGを5万円台で買えるのは驚きです。
ギブソンのレスポールと比べ、格段に軽く、激しいライブにも向きます。
60年代の伝統的なクラッシックスタイルで、ハードロックやヘヴィメタルが好きな人にピッタリでしょう。
本物のSGを手軽に試したい人におすすめです。
Fender (フェンダー)Player Telecaster
テレキャスターが欲しいなら「Fender Player Telecaster」がおすすめです。
弾き心地やデザイン、音色のすべてでバランスがよいからです。
22フレット仕様で、4オクターブの高音が出せます。
フレットとは、ギターの指板上にある棒状の金属のことで、フレットの数が多いほど音域の幅が広がります。
また、はっきりとした音が特徴で、細かい表現が得意です。
多くのバンドのヴォーカルが使う「コード弾き」に適したギターになります。
弾き語りをしたいなら「Fender Player Telecaster」がおすすめです。
PRS(ポールリードスミス)SE Standard 24
「PRS SE Standard 24」はパワフルなサウンドが特徴です。
PRSの上級モデルである「Custom24」のコンセプトを忠実に再現した製品です。
ボディの素材には「マホガニー」が使用され、高級感のある仕上がりとなっています。
通常、PRSのギターは20万円以上しますが、「PRS SE Standard 24」は約11万円と格安です。
同じ価格帯のなかでは、群を抜いたクオリティになります。
高級感のあるエレキギターを探しているなら「PRS SE Standard 24」がおすすめです。
Gibson(ギブソン) Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst
「Gibson Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst」は、レスポールのスタンダードなモデルです。
ギブソン特有の、パワフルで深みのある音が楽しめます。
また使い込むほど手になじむので、ギターを弾くのが楽しくなるでしょう。
価格は高めですが、作りがしっかりしているので買い替えの必要はないでしょう。
一生モノのエレキギターを探している人は「Gibson Les Paul Standard 50s Heritage Cherry Sunburst」がおすすめです。
エレキギターに関するよくある質問
エレキギターを購入する際は、以下3つの質問を押さえておきましょう。
- エレキギターは何年使える?
-
エレキギターの使える年数は、はっきり決まっていません。
ただ、正しい保管とお手入れをすれば長持ちします。
ギターを保管する際の注意点は以下を参考にしてください。
- 適切な環境で保管する(湿度40〜50%、温度20〜25℃が目安)
- 直射日光を避ける
- 専用ケースに入れた状態なら立てて保管する
- 保管時は弦を軽く緩める
補足として、弦の交換は2週間が目安です。
手の汗や皮脂に触れると弦は酸化するからです。
サビや変色、光沢の有無を確認しましょう。
- エレキギターはどれくらいで弾けるようになる?
-
初心者の場合、ライブ演奏までは最低でも半年はかかるでしょう。
レベルアップの目安は、以下を参考にしてください。
スクロールできます練習期間 課題 ~3ヶ月目 パワーコード、オルタネートピッキング、ダウンストローク、ベンド、スライド 4ヶ月目~9ヶ月目 アルペジオ、スライド、バレーコード 10ヶ月目~ ベンドダウン、シャッフル・ピッキング、ペンタトニック・スケール 1年間はコードや音階などの基礎練習がメインです。
一般的な「普通に弾ける」までは1年以上かかるでしょう。
最初はコードを押さえるだけでも指が痛くなります。
そのため、少しずつでもコツコツ練習するのが上達のコツです。
また、慣れないうちはテンポを落としての練習も効果的です。
正確に弾けるようになったら、テンポを徐々に上げていきましょう。
- ギターをはじめる費用はいくらぐらい?維持費用は?
-
ギター本体と別に1〜3万円程度、維持費用は月に千円くらい必要です。
購入の際は、本体以外にも予算がかかることを知っておきましょう。
ギター以外にかかる必要物品は以下のとおり。
スクロールできます商品名 目的 価格の目安(円) アンプ ギターからの信号を増幅させて音を出す 3,000〜 ピック ギターの弦を弾く 100〜 ストラップラバー ストラップが外れるのを防ぐ 500〜 クロス 汚れを拭き取る 500〜 弦 2週間程度で交換が必要 500〜 ストラップ ギターを肩に掛けるときに必要 500〜 ニッパー ギターの弦を切るとき必要 1,000〜 シールド ギターとアンプをつなぐために必要 1,000〜 カポタスト 特定のフレット(ギターの指板上に打ち込まれた棒状の金属)をまとめて押さえる道具 1,000〜 チューナー ギターの音を調節する 2,000〜 ギタースタンド ネックに負担をかけずに立てかけられる 2,000〜 エレキギターと必要物品がセットになった「初心者セット」も販売されています。
個別にそろえるのが大変なら、セット販売の購入もおすすめです。
エレキギターの1ヶ月あたりの維持費用は以下です。
- 弦:約500円
- ピック:約100円
- クロス・ポリッシュ:約400円
- フィンガーリングスムーサー(指板潤滑剤):100円前後
乾燥防止のため、最低でも1ヶ月に1回は指板に潤滑剤を塗ってください。
長持ちさせたいなら、定期的にメンテナンスをしましょう。
まとめ
本記事では買ってはいけないエレキギターを解説しました。
以下の特徴に当てはまるエレキギターはおすすめできません。
- デザインが好みでない
- 価格が高すぎる
- 弾きたいジャンルに合わない
特徴をきちんと理解してから、自分に合ったエレキギターを購入しましょう。
コメント