毎日のお料理で欠かせない調理器具、フライパン。
焦げつかないフライパンが欲しい!
長く使えてコスパがいいモデルはないのかな?
さまざまなフライパンを比較検討していると「買ってはいけない」といわれる商品を目にすることも。
「どのフライパンなら大丈夫なの?」という方のために、買ってはいけないフライパンの特徴とその理由、逆に買うべきおすすめのモデルを紹介します。
買ってはいけないフライパンの特徴
「買ってはいけない」といわれるフライパンの特徴とその実情を紹介します。
フッ素樹脂加工(テフロン加工)のフライパンはどう?
フライパンに多いフッ素樹脂加工は、表面が焦げ付かず、食材がくっつきにくくなる便利なコーティング技術。
フッ素樹脂加工の代表的な成分名は「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」であり、こちらは米国デュポン社の持つ商標名「テフロン」でもあります。
このことから「テフロン加工」ともいわれ、耐熱性・耐薬品性・低摩擦性・非粘着性など、多くの特長があります。
メリットが多い一方、テフロが身体に悪いと噂され、買ってはいけないとされることも多いようです。
その噂を検証してみたところ、フッ素樹脂による健康影響は見当たりませんでした。
フッ素樹脂自体の経口摂取に関する健康影響の報告は見当たりません。調理器具からはがれ落ちたコーティングの薄片を飲み込んだとしても、体に吸収されず体内をそのまま通過し、ヒトの体にいかなる毒性反応も引き起こさないとされており、動物実験でも、PTFE を 25%含む飼料を 90 日間与えたラットでは有害な影響は見られなかったと報告されています。
フッ素樹脂(概要)
ただし、フライパンの「空焼き」「空焚き」はフッ素樹脂の劣化につながるので避けましょう。
PTFEの使用温度の上限は260℃です。260℃を超えますと塗膜が劣化しやすくなります。通常調理時の器具温度は 150~190℃くらいであり、食用油を熱したとき、油煙が出始めるのは200℃を超えたあたりです。これを目安にすると、通常の調理温度では十分安全であるといえます。ふっ素樹脂加工調理器具、フライパンなどは、使用開始時に“空焼き”をしないでください。また、“空焚き(空炊き)”もしないようにしてください。
ふっ素樹脂取扱マニュアル改訂11版
セラミック加工のフライパンはどう?
耐久性が高く、明るいカラーで清潔感のあるセラミック加工のフライパン。
アルミ素材にセラミックコーティングされている商品が多いです。
セラミックはとても硬く、料理するときに金属などのヘラを使っても表面コートがはがれにくいのがメリット。
高温で加熱しても素材を傷めにくく人気!
ただし、フッ素加工のフライパンよりも焦げつきやすいため、買ってはいけないといわれがちです。
使用方法にさえ気をつければ、セラミック加工のフライパンは長く使えますよ。
- 焦げ付き防止のため、油をまんべんなく使う
- 急冷など急激な温度変化を避ける
- なるべく中火以下で使う
鉄製のフライパンはどう?
熱伝導率が良く、炒め物に最適な鉄のフライパン。
表面加工されたフライパンとちがい、鉄のフライパンは使用するほど油がなじんで食材がくっつきにくくなります。
強火で使用しても変形しにくくキズにも強いので、長く使えるのが最大のメリット。
その反面、重量がかさんで焦げつきやすく、管理に気をつけなければなりません。
また、使用前後に行うシーズニングが手間に感じる人が多いため、買ってはいけないといわれています。
- フライパンを加熱する
- 大さじ3ほどの油を入れて弱火で2~3分待つ
- 油を捨てて、キッチンペーパーでふき取る
買ってはいけないフライパンのメーカーってある?
買ってはいけないフライパンがあるかどうか、メーカーごとに紹介します。
ティファールはどう?
焦げつきにくいフライパンで有名なティファール。
ラインナップが豊富で選択肢が広いティファールは、世界でいち早くフッ素加工のフライパンを販売した老舗のメーカーです。
とても扱いやすい フッ素加工のフライパンですが、やはり使用方法を守ることが大切。
- フッ素加工フライパンで有名
- 余熱できたらセンターのお知らせマークが変わる
- 厚い多層構造
- ベース層にチタンを使用
- 熱伝導率がよい
中には表面コーティングがはげ、早めに買い換え時が来る人も……。
お好み焼きをして、金属へらを使ったら急激に焦げ付くようになり、2年ですが代え時期になりました。その前から表面のコートがちょっとずつあやしい感じにはなっていたので、金属へらがダメ押しになってしまってようです。
Amazonカスタマーレビュー
約3年程使っていましたが、焦げ付かず使えたのは2年か2年半くらいでしょうか(記憶が曖昧)、 フライパンの焦げ付き防止は消耗品だと思っているのでそれでも持った方でしょうか。
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アイリスオーヤマはどう?
手頃な価格で買える、アイリスオーヤマのフライパン。
とくに耐久性の高いステンレス製のフライパンの場合、有名メーカーよりもリーズナブルに購入できます。
フッ素加工アイテムでは「ダイヤモンドコート」が人気です。
アイリスオーヤマのフライパンの特徴をまとめました。
- 焦げつきにくい
- 摩耗性に強い
- ダイアモンドコートパンセットがお得
- 取っ手が取り外せるタイプは重ねて収納できる
- ステンレスパンは保温性が高いのに安い
しかし、一部では「使用温度が高いと劣化しやすいこと」を指摘する口コミがありました。
☆マークの部分?あれが真っ先にやられるので、使用温度に注意。また、使うお玉やフライ返しなどが金属の場合、物により角が鋭くて(安物は特に)コーティングに傷を付けやすいので、コーティングを傷つけない物を使うか、金属だと角をヤスリがけして丸くしたりしたのを使うのをお薦めします。コーティング剥がれると焦げ付きやすくなるので、コーティング守れば長く使える方かと思います。
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ニトリはどう?
家具・インテリア用品販売で有名なニトリのフライパンは、とてもリーズナブル。
生活用品を揃えるついでに1個買えてしまう値段は、他のメーカーではなかなか真似できません。
ニトリのフライパンの特徴をまとめてみました。
- 安くて質もよい
- ベーシックなフッ素加工フライパンから鉄製スキレットまで豊富
- 軽量のアイテムが多い
ニトリでフライパンを探すなら、鉄製のスキレットなど、樹脂加工されていないアイテムがおすすめです。
マイヤーはどう?
海外セレブや料理人から支持されている調理器具メーカー、マイヤー(MEYER)。
スタイリッシュデザインが魅力のフライパンは、底部分が分厚い作りで保温性が高く、弱火でも食材にしっかりと火が通るのがメリット。
マイヤーのフライパンの特徴をまとめました。
- 世界中で愛用されている
- 焦げにくいテフロン加工
- 熱を維持しやすく料理の幅が広がる
- HI・ガスに対応
マイヤーのフライパンは重く感じられることもあるようです。
一年ほど使用してます。使用頻度が高くないので何とも言えない部分はありますが、今のところ剥がれ等はありません。ただとても重いです。片手で振ったりは難しいレベル。
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重さが気になる人は、ひと回り小さいサイズのフライパンがおすすめです。
フライパンを買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったフライパンの失敗エピソードを紹介します。
ティファール クランベリーレッド
くっつきにくいとされている同社のフライパンですが、表面のコーティング効果が割と早くダメになってきて、調理している最中にヘラで力を入れないと剥がれないという事がありました。手入れの仕方が悪かったのか寿命が早く来てしまったのか判断がつきにくかったです。
ニトリのフライパン
テフロン加工が大手メーカーのものと比べるとすぐにハゲてしまうことが残念なことでした。フライパン自体の強度も弱いので一度手が滑ってフライパンを落としてしまったときにその衝撃でフライパンが歪んで蓋がはまらなくなってしまいました。
KING
外側がグリーンで珍しくオシャレだと思いインターネットで購入しました。実際使ってみると思ったより浅く、4人分のチャーハンやパスタなどを作ろうと思うと山盛りになってしまって混ぜるのが難しい。前に使っていたものより火通りが悪く、プライパンを温めるのに時間がかかる。
ヘルシーDuo
使い始めは綺麗に使えていたのですが暫くするとフライパンに加工されている溝に汚れが詰まってしまい、それを落とすのに苦労します。また蓋が重くてシンクに立てて置いてもバランスの悪さなのか直ぐに倒れてしまいます。
フライパンを買うなら逆にどれがいい?
「これなら買っても大丈夫」といえる、おすすめのフライパンを3つ紹介します。
貝印「軽いフライパン」
28㎝タイプでも約600gという、超軽量かつリーズナブルな貝印「軽いフライパン」。
多層のフッ素樹脂加工を施したマーブルコーティング加工のため、一般的なフッ素樹脂加工より長く使える点が魅力です。
また、取っ手部分が短めの設計で扱いやすく、壁かけ用の穴が開いているので収納にも便利。
匠「マグマプレート」
「寿命のあるフライパンにはもう飽きた」という方におすすめの、匠の鉄製フライパン「マグマプレート」。
鉄製の表面にざらざらとした凹凸がつけられ、食材のこびりつきにくい作りを実現しています。
また、鉄ならではの高い熱伝導率で、卵料理はふっくら、肉料理は中まで火が通りやすいです。
油をよくなじませてから使いましょう。
和平フレイズ「レミパンプラス」
2001年、料理愛好家の平野レミさんが発案したレミパンの進化モデル、和平フレイズ「レミパンプラス」。
鍋とフライパンを兼用できる深型フライパンで、毎日の料理に役立ちます。
レミパンからユーザーの声を取り入れて改良されたレミパンプラスは、利便性と耐久性をさらにアップグレードした万能モデル。
炒め物や煮物はもちろん、蒸気を逃すガラスのフタつきで、蒸し物にも便利ですよ。
フライパンの買い方に関するよくある質問
フライパンの買い方と扱い方についてよくある質問を集めました。
フッ素加工のフライパンを長持ちさせるには?
フッ素加工のフライパンは、いずれ寿命が来ます。
その上で長持ちさせるためには以下の点に気をつけましょう。
- 強火で加熱し続けない
- 表面をたわしで強くこすらない
- 熱い状態のフライパンを急冷しない
- 油を節約せずたっぷり使う
フライパンのコート加工、どれを選べばいい?
毎日料理する場合、管理のしやすさが重要なポイントとなります。
焦げつきやくっつきが少なく、管理が簡単かつ耐久性の高いアイテムとなると、鉄製よりもコート加工されたフライパンが使いやすいです。
フライパンのコート加工は、強度によって選ぶのがおすすめ。
強度が高くなるほど値段もアップするので、予算やライフスタイルに合わせて選びましょう。
フッ素加工 マーブル ダイヤモンド加工 チタン
フライパンの価格はなぜピンキリなの?
フライパンの価格はブランドにもよりますが、材質と厚さに大きく左右されます。
鉄やステンレス、アルミ製などの素材のほか、熱伝導率を決める3層~6層などの厚みが、製品のクオリティを決めているためです。
例えば安いフッ素加工のフライパンは1,000円台から買えますが、コーティングが薄く、耐久性も低いです。
料理が趣味の人は、熱伝導率のよい鉄やステンレスもおすすめ!
まとめ
フライパンを選ぶときは、ライフスタイルや予算の他に「どのような調理をするか」「何を重視するか」など、目的も視野に入れながら選びましょう。
- コーティングがすぐにはがれるフライパン
- 焦げつきやすいフライパン
- 重くて扱いにくいフライパン
買ってはいけないフライパンと買ってOKなフライパンのポイントを見極め、自分にピッタリのフライパンを選びましょう。
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