イタリアン料理のほか、パンやサラダにかけてもおいしいオリーブオイル。
スーパーで買えるものや輸入食品店でしか買えないものなど、さまざまな商品がありますよね。
しかし、中には「まずい」「偽物」など、買ってはいけないオリーブオイルも存在します。
本記事では、買ってはいけないオリーブオイルの特徴とその理由、逆に買うべきおすすめのオリーブオイルを紹介しています。
買ってOKなオリーブオイルを見極める際の参考にしてください。
買ってはいけないオリーブオイルの特徴
ここでは買ってはいけないオリーブオイルの特徴と理由を解説します。
大容量の商品
大容量のオリーブオイルは、一般家庭にはおすすめしません。
オリーブオイルを開封したあとの賞味期限は1〜2ヶ月です。
賞味期限が切れてすぐに使えなくなるわけではありませんが、味や香りが劣化しています。
おいしく摂取するために、期限内に使い切れない大容量のオリーブオイルは購入を控えましょう。
容器がプラスチックの商品
オリーブオイルの劣化の原因は主に下記の4つです。
- 紫外線
- 酸素
- 温度
- 時間
紫外線からオリーブオイルを守るため、一般的に黒い遮光瓶が容器に使われます。
紫外線を通しやすいペットボトルの容器で売られている商品は、劣化しやすいのでおすすめしません。
さらに、ペットボトルは紫外線だけでなく酸素も透過します。
ペットボトルでは、オリーブオイルの劣化の主な原因4つのうち2つから商品を守れません。
新鮮なオリーブオイルを楽しむために、ペットボトルの商品は買わないようにしましょう。
認証のない商品
国際オリーブ協会や製造国の認証を受けていないオリーブオイルは、偽物のオリーブオイルの可能性があります。
偽物のオリーブオイルとは、原料や製造方法を偽っている商品です。
オリーブオイルの認証マークには、主に「IGP」と「DOP」があります。
「IGP(Indicazione Geografica Protetta)」とはイタリア語で「保護指定地域表示」、DOP(Denominazione di Origine Protetta)」とは「保護指定原産地表示」という意味です。
どちらもEUで使われている認証マークで、食品の品質や安全性を保証しています。
しかし、これらの認証マークも、生産者以外の第三者によるチェックによって与えられたものではない場合があります。
より信用性を高めるために「IGP」や「DOP」と合わせて有機栽培認証マークも確認しましょう。
買ってはいけないオリーブオイルのメーカー・ショップってあるの?
ここでは買ってはいけないオリーブオイルのメーカーやショップがあるのかどうかを調べていきます。
成城石井はどう?
高品質な食品を中心に販売しているスーパーマーケットの成城石井。
輸入品を多く取り扱っていますが、プライベートブランドの食品もあります。
オリーブオイルは、ギリシャ産とスペイン産の2種類が成城石井のプライベートブランドから販売されています。
ギリシャ産はフルーティーでマイルドな風味とピリッとした後味、スペイン産はかすかな辛味とナッツのような後味が特徴です。
どちらも有機JAS認証の商品です。
SNSでは「おいしい」と好評で、とくに悪い評判は見つかりませんでした。
ギリシャ産とスペイン産の両方をぜひ試して、好みのオリーブオイルを探してみてください。
KALDIはどう?
コーヒーを中心に、さまざまな国の調味料やおかしなどを販売しているKALDI。
オリーブオイルはイタリア産やスペイン産、トルコ産など、多彩な商品を取り扱っています。
中でもSNSでの評判が高いのが「カルボネール オーガニックエキストラバージンオリーブオイル」です。
「飲んでしまうほどおいしい」と非常に高評価です。
スペイン産のオーガニックオリーブオイルで、EUの有機農産物規定にしたがって製造されました。
有機JAS認証商品でもあります。
伝統的なコールドプレス製法で絞られ、フルーティーな風味が特徴です。
マリネやサラダなど、オリーブオイルをそのままかける料理におすすめですよ。
味の素はどう?
日本の大手食品メーカーで、調味料や加工食品など多くの食品を製造している味の素。
オリーブオイルは「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」が人気です。
スペインの指定農園で収穫されたオリーブのみを使用しています。
苦味や辛味は控えめで、パスタやサラダ、炒め物など、幅広い料理に使えますよ。
サイズは70gから600gまであり、普段使う量に合わせて選べます。
Amzonのレビューでは「何にでも合う」「安い」との意見が多く見つかりました。
キャベツが好きで色々な料理にして食べてきたが、一番おいしいのは軽く湯通ししてオリーブオイルと塩をかけて温野菜サラダにするのが好みだ。相性が良くそれぞれの良さがはっきりと出る。このオリーブオイルはおいしい。癖が無くて、それでいてちゃんとオリーブオイルらしい辛味のような風味があり、何よりキャベツが甘くなる。この癖の無さは日本人好みだと思うし、それがわかって調整できているのは流石は日本企業と思う。ただ、ニンニクを使ってパスタの味付けにするにはちょっとクセが無さすぎる気もする。ニンニクよりも唐辛子なら合うような感じと言えば伝わるだろうか。それを良しとするかは好みだとは思う。
ただ、値段も安いし、美味しいので外国産よりこちらをこれからは買うだろうな。
Amazonカスタマーレビュー
エクストラバージンオイルにしては安いですが、これはオーガニックなどではなく農薬などは使用しているのと、国内大手だからこそのコスト削減が可能だからということです。もちろんオーガニックであるのは今まで最優先にしてきましたが、普段常用するので価格面からなかなかそうもいっていられずこちらを購入しました。 他のレビューにもあるかもしれませんが、味噌汁などの汁物から玄米、炒め物、納豆などなんでも使用できますが、個人的にはサラダにかけて食べるのが一番オススメです。やはりサラダはなんらかの味付けが欲しいところですが、市販のドレッシングは化学調味料無添加のものでも砂糖など体に有害なものが多少なりともはいっていますし、少々味は薄くなるかもしれませんが、オリーブオイルと塩をひとつまみサラダにかけるととオリーブオイル本来の味も楽しめ、健康的で美味しくいただけます。 これからの季節はサラダなど食べる量が増えていくと思いますので、こちらを常備しておこうとおもいます。Amazonカスタマーレビュー
比較的値段が安く買いやすいので、たくさん使う人におすすめです。
ボスコはどう?
日清食品が製造しているボスコ。
スーパーでもよく見かける身近なオリーブオイルブランドです。
「BOSCOエキストラバージンオリーブオイル」は、イタリアの新鮮なオリーブを原料に使っています。
国際オリーブ協会認証や有機JAS認証商品ではありませんが、日清食品独自の品質規格で管理されています。
SNSでは「安い」「おいしい」という意見が見つかりました。
一方で、少数ながら「まずい」という意見も。
普段輸入品のオリーブオイルを使っている人は味に違和感を抱くかもしれません。
安くて日本人向けのオリーブオイルを探している人にはおすすめですよ。
オリーブオイルを買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったオリーブオイルの失敗エピソードを紹介します。
味の素 エキストラヴァージンオリーブオイル
自宅では、普段イタリアンはあまり作りませんが、子供が食べたいというので、見よう見まねでカルパッチョを作ってみました。鯛の切り身にオリーブをかけたのですが、オリーブオイルに味がついていると思っていたので、食べてみて味がなく、結局いつも通りお醤油に付けて食べ、イタリアンのはずがいつもの和食に。次からは、ちゃんとレシピを見て作りました。
トップバリュ オリーブオイル
私はオリーブオイルの風味豊かな味が大好きなのですが、トップバリュのオリーブオイルは香りは全く無くサラッとしていてただのオイルとしか言い難いものです。カルパッチョにかけてみたところ、サラダ油をかけているだけのようで、家族に不評でほとんど食べてもらえませんでした。もう買いません。
ボスコ エクストラバージンオリーブオイル
ボスコのピュアオイルの方が好きでいつも使っています。たまにはエクストラバージンも試してみようと思い、購入して使ったのですが、苦味が強くて料理の味が少し変わってしまいました。パスタやピザなどの味が強い料理は気にならないのですが、冷しトマトや生野菜に直接かけて食べる場合は、オリーブの風味がかなり強く苦味が出てしまい、いつものやつを買っておけば良かったと後悔しました。
Pams Cold Pressed Extra Virgin Olive Oil 500ml
ニュージーランドで購入しました(現地のスーパーのプライベートブランドです)。ここは日本より物価が高く、同じ容量で値段はイオンのそれより倍近くします。そのとき上記を買ったのですが、そのスーパーにはピュアオリーブオイルも売っていて、そちらのほうが値段がかなり安かったことに後から気付きました。普段ほとんど加熱用にしか利用しないにも関わらず、あえて高い方を買ってしまったのが失敗だと思いました。
オリーブオイルを買うなら逆にどれがいい?
ここからは、どのオリーブオイルなら買ってOKなのか紹介します。
コスパで選ぶならスペイン製造の「ガルシアエクストラバージンオリーブオイル」
なるべく安く買えておいしいオリーブオイルを探しているなら「ガルシアエクストラバージンオリーブオイル」がおすすめです。
スペイン産の3種類のオリーブをメインにブレンドしています。
新鮮さにこだわって作られ、収穫から24時間以内の搾油が徹底されています。
風味が豊かなので、サラダやパンにそのままかけてもおいしいですよ。
値段は1,000ml で881円(税込)とコストパフォーマンスが良く、毎日の料理に贅沢に使いたい人におすすめです。
おすすめNO.1は高級感漂う「アルドイノ エキストラヴァージン オリーブオイル フルクトゥス」
品質にとことんこだわって選びたい人におすすめなのが「アルドイノ エキストラヴァージン オリーブオイル フルクトゥス」。
1870年に創業された、イタリアのアルドイノ社のオリーブオイルです。
アルドイノ社では、上質のオイルだけを取り出すパーコレーション法を用いています。
パーコレーション法は非常に少ない量しか抽出できないため、高品質なオリーブオイルにこだわるメーカーにしか採用されていません。
「フルクトゥス」は酸味が少なく、後味までフルーティーです。
750mlで2,421円(税込)と他商品と比べて高価ですが、高級オリーブオイルならではの風味の豊かさがあります。
高品質で風味を楽しめるオリーブオイルを探しているなら「アルドイノ エキストラヴァージン オリーブオイル フルクトゥス」をぜひ試してみてください。
家庭用に無難に利用するなら「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」
家庭用として毎日気軽に使えるオリーブオイルなら「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」がおすすめです。
「買ってはいけないオリーブオイルのメーカー・ショップ」でも紹介したとおり、サイズは最大600gまであります。
大容量にもかかわらず619円(税込)で購入できますよ。
値段を気にせずたくさん使いたい人は「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」を買ってみてください。
オリーブオイルの買い方に関するよくある質問
オリーブオイルを買うときに疑問に思うことをまとめました。
オリーブオイルを買うときのポイントは?
オリーブオイルを買うときは以下の3点を重視しましょう。
- 遮光・酸素を通さない容器を使用しているか
- 認証マークがついているか(オーガニック認証も含む)
- 容量が少量であるか
とくに遮光・酸素を通してしまう容器の場合、あっという間にオリーブオイルが劣化してしまう可能性があります。
品質を重視するなら認証マークの有無のチェックも大切です。
また、開封後なるべく早く使いきれるよう、必要以上に大容量のオリーブオイルは購入しないようにしましょう。
オリーブオイルの保存方法は?
オリーブオイルは常温暗所で保管しましょう。
冷蔵庫ではオイルが固まってしまうのでNGです。
もし固まってしまった場合、ぬるま湯に浸けて液状に戻るのを待ちましょう。
低温が原因で固まってしまっただけなので、液状に戻れば通常どおりに使えます。
カビや異物が原因ではないので安心してくださいね。
オリーブオイルの偽物はどんな商品のこと?
エキストラバージンオイルには偽物が多く流通しています。
偽物のエキストラバージンオイルとは、以下に当てはまる製品のことです。
- 生産地を偽っている
- 他のオイルを混ぜている
- 食用ではないオリーブオイルを使っている
瓶には「イタリア産」と書いてあっても、実際には違う国のオリーブを使用していることがあります。
また、他の植物油を混ぜてかさ増ししていたり、本来なら石鹸や車両の潤滑油に使うはずだった低品質なオリーブオイルを使っていたりすることもあります。
偽物のオリーブオイルを買わないように、前述のオリーブオイルを買うときのポイントをしっかりチェックしましょう。
どのオリーブ農家が作っているのか、具体的にどの地域で作られているのかなど、生産者情報がくわしいと安心です。
まとめ
オリーブオイルを選ぶときは、下記に当てはまる製品を購入してはいけません。
買ってはいけないオリーブオイルと買ってOKなオリーブオイルを見極め、おいしく摂取できるオリーブオイルを選びましょう。
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