災害への備えやキャンプで使うためなど、ポータブル電源を1つ持っておきたいと考える人は多いでしょう。
しかし種類が多く金額もピンきりで、どのように選べばいいか悩んでしまうものです。
どれも問題なさそうですが、なかには買ってはいけないポータブル電源も存在します。
本記事では買ってはいけないポータブル電源の特徴と、逆におすすめのポータブル電源を、購入者の感想とともに解説します。
買ってはいけないポータブル電源の特徴
買ってはいけないポータブル電源には、いくつかの特徴があります。
ポータブル電源を購入する際は、以下の特徴に当てはまるものを避けましょう。
安くて品質が低い
安価なポータブル電源は、コストダウンのために品質が低い製品も多いです。
たとえば以下のような不具合が発生する可能性もあります。
- バッテリーの寿命が短い
- バッテリー容量が小さい
- 短期間で故障する
- 充電速度が遅い
壊れてしまったら再度購入するか、手間やお金をかけて修理する必要があります。
どこのメーカーが作ったのかわからない安い製品より、高品質な製品を買ったほうが結果的にコスパが高いこともあります。
適正な認証がない
製品の安全性を確認するためには、適切な認証が必要です。
適正な認証がないポータブル電源は、安全上の問題を引き起こす可能性があります。
たとえば火災の原因になったり、蓄電池の漏電によって感電したりする可能性も考えられるでしょう。
ポータブル電源の安全機能には、以下のようなものが含まれます。
- 保護機能
- 各種保証
- PSEマーク
購入前には、適正な認証があるか必ず確認することが大切です。
アフターケアがない
トラブルや故障に対応するためのアフターケアがないポータブル電源は、購入をおすすめしません。
アフターケアがないと、製品の修理費用が高くなったり、不具合があったときに直せなかったりします。
電気系統のデリケートな製品のため、トラブルに対する保証があると安心できるでしょう。
ポータブル電源を頻繁に買い換える人は多くないはずです。
だからこそサポートの手厚いメーカーで購入し、トラブルや故障があっても安心して長く使えるようにしましょう。
買ってはいけないポータブル電源のメーカーってあるの?
買ってはいけないポータブル電源のメーカーはあるのでしょうか。
ここでは以下3つのメーカーを口コミとともに紹介します。
Jackeryのポータブル電源はどう?
Jackeryは2012年アメリカで設立されたメーカーで、高品質で高性能なポータブル電源を提供しています。
10年間で世界累計販売数200万台を超え、世界中で信頼・実用されている高い実績が特徴です。
日本のみで販売されている製品も多いなか、世界中で使用されているのは大きな安心へと繋がります。
ポータブル電源だけでなく、オプションで販売されているソーラーパネルとの相性も良く、災害時充電されていなくても利用できます。
Ankerのポータブル電源はどう?
Ankerは、モバイルバッテリーや携帯充電器などで有名なメーカーで、Amazonでよく見かける人も多いでしょう。
Ankerはもともと中国の企業で、Google出身の若者数名が創業しました。
接続した充電機器に応じた電流を自動で送る「PowerIQ」を搭載し、フルスピード充電を常に可能にします。
リン酸鉄リチウム電池を使用したバッテリーを採用し、従来の6倍もバッテリー寿命を伸ばしています。
デザインが洗練されているのもファンが多い理由です。
ただ充電するだけでなく、インテリアとして部屋に置いても違和感のないアイテムが欲しい人にぴったりです。
EcoFlowのポータブル電源はどう?
EcoFlowのポータブル電源は、大きく2つの製品シリーズに分かれます。
大容量のDELTAとコンパクトなRIVERです。
DELTAシリーズは大容量かつハイパワーのため、高い出力が必要なドライヤーやヒーターの使用が可能です。
複数の家電を動かせるため、災害時には安心できるでしょう。
一方、RIVERはコンパクトな分、出力や容量は小さいです。
車中泊やキャンプなどのアウトドアでの使用がメインになるでしょう。
ただ、スマホやPCの充電は可能なため、車や物置に1つ置いておくだけで災害時の安心感は違うはずです。
ポータブル電源を買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったポータブル電源の失敗エピソードを紹介します。
中国の無名メーカーのポータブル電源
メーカ保証は基本ありませんし、電池に関しては品質がとても重要です。品質がええ加減なメーカーのものは、爆発・発火する危険性もありますので。実際、値段の安さから中国の無名メーカーのポータブル電源を購入しました。発火はしませんでしたが、中からなぞの液体が漏れ、電源そのものがダメになってしまいました。メーカーが保証していない互換品を使ってしまったのでメーカー保証もなく、電源自体を買い替える羽目になりました。
EcoFlow「RIVER mini」
サイズがコンパクトなだけで選んではいけない事例ですね。スマホの充電するだけとかなら良いですが、256Whというのは余りにも電力が弱すぎます。2万円台ならば探せば1000Whのものもありますから、サイズがコンパクトなだけでポータブル電源を選ぶのはやめたほうがよいです。
Jackery「JE2000A」
充電完了までの時間が長すぎるのと、キャンプへ持って行ったときに重すぎて、移動すること自体に苦労したからです。
Jackery「1000 Pro」
残量の%表示に安定性がなく、プラグを指すと急に数十パーセント単位で数値が変動してしまう点。
ポータブル電源を買うなら逆にどれがいい?
ここからはおすすめのポータブル電源として、以下の4つを紹介します。
商品名 | メーカー | Amazon販売価格(税込み) | 容量 | 安全認証 | アフターケア |
---|---|---|---|---|---|
708 | Jackery | 84,500円 | 708Wh | ・PSE ・防災製品等推奨品 | 購入日より2年 |
521 Portable Power Station | Anker | 29,900円 | 256Wh | ・PSE ・UN38.3 ・CE ・UL ・FCC ・RoHS | 購入日より5年 |
RIVER2 | EcoFlow | 25,415円 | 256Wh | ・PSE ・TUV ・Reliable Charger | 購入日より5年 |
EB70S | BLUETTI | 79,800円 | 716Wh | ・PSE ・防災製品等推奨品 | 購入日より2年 |
Jackery「708」
「708」は、191400mAh/708Whの大容量で、かつ携帯性のよいポータブル電源です。
キャンプや車中泊、災害時など再充電なしで2〜3日利用できます。
さらに、別売りのソーラーパネルを購入すれば、ソーラー充電も可能です。
ソーラー充電なら約11時間でフル充電されるため、緊急時でも安心できます。
安全性も高く、「電気用品安全法」の基準を超えた製品にのみ掲示されるPSEマークを取得しています。
また、バッテリーマネジメントシステム(BMS)により、電圧や温度を適切に管理することで、過充電や過放電を防止可能です。
Anker「521 Portable Power Station」
「521 Portable Power Station」は、通常のポータブル電源の約6倍もの寿命を実現したバッテリーです。
1週間に3回利用するのを8年間続けた場合でも、劣化による最大容量の低下は10%未満というデータもあります。
高い耐衝撃性能もあり、高さ50cmからのコンクリート落下テストもクリアしています。
またソーラーパネルに対応していて、オプションで持っておけば、災害時でも安心でしょう。
複数のAC出力ポートが採用されているため、最大6台のデバイスを同時に充電することも可能です。
さらに「USB-C PDポート」を搭載し、高速充電もサポートしています。
EcoFlow「RIVER2」
「RIVER2」は、EcoFlowの人気ポータブル電源「RIVER」の後継機にあたる製品です。
充電ケーブルを繋いでわずか60分で満充電でき、従来のRIVERシリーズよりも38%速く充電できるようになりました。
ポータブル電源の弱点である「充電するまでに時間がかかる」ことがなく、いつでもすぐに持ち出せるのが魅力的です。
バッテリー寿命も長く、なんと1週間に6回使用しても10年間使い続けられます。
工業製品の安全試験、認証を提供する国際安全認証機関の1つ「TUV認証」を受けているのも特徴です。
各安全試験に合格し「TUV認証」を取得したのは、RIVER2が業界初です。
BLUETTI「EB70S」
「EB70S」は、クラウドファンディングによって開発された製品です。
容量は716Whと今回紹介したポータブル電源の中ではもっとも多く、3日以上使い続けられます。
また最大出力が800Wのため、アウトドアや災害時でも多くの家電製品を使用できます。
1台家に置いてあるだけでも安心でしょう。
ポート数の多いEB70Sは、最大12台の機器へ同時充電を可能にし、大人数で使用することも可能です。
LEDライトも内蔵されているため、非常時には充電しつつ明かりも使用できます。
さらにエコモードが搭載され、使用していないときの充電の減りも最大限抑えられます。
ポータブル電源に関するよくある質問
ポータブル電源を購入する際は、以下3つの質問をおさえておきましょう。
- ポータブル電源のデメリットは?
-
ポータブル電源のデメリットは、フル充電までの時間と本体の重さです。
一般的なポータブル電源では、フル充電までに平均5〜8時間ほど必要です。
重さは10kgを超えるものが多く、気軽に持ち運べません。
また非常時やアウトドアで役に立つ反面、日常で利用する場面が少ないことも挙げられます。
ポータブル電源は高価な製品も多く、非常時のためだけに購入すると考えると、金額もデメリットと言えます。
- ポータブル電源に危険性はある?
-
ポータブル電源には一定の危険性があります。
たとえばバッテリーの爆発や漏電、炎上などの事故が考えられます。
しかし有名メーカーのポータブル電源であれば、安全規格を設けているため、そういったリスクが限りなく小さいです。
購入する際に「PSEマーク」があるか、アフターサービスでトラブル時にきちんと見てもらえるかを確認しましょう。
- ポータブル電源は普段使いできる?
-
ポータブル電源は普段使いできます。
車での移動中やガーデニングなど、コンセントがない、あるいは遠いときに役に立つでしょう。
ただ冷蔵庫や大型テレビ用に購入するのはおすすめしません。
容量や出力が大きいと言っても、あくまで非常用のバッテリーのため、大型家電を長時間動かすのには向いていません。
日常で使ってみたい人は、アウトドアでの使用もおすすめです。
まとめ
ポータブル電源を購入する際は、以下の点に気をつけましょう。
- 安くて品質が低い
- 適正な認証がない
- アフターケアがない
特徴をきちんと把握し、自分に合ったポータブル電源を購入しましょう。
コメント