購入してから10年以上使うこともあるミシン。
あまり買い替えないものだからこそ、厳選して納得のいく製品を購入したいですよね。
しかし、ミシンの中には「買ってはいけない」とウワサされる製品もあります。
本記事では、買ってはいけないミシンの特徴やその理由、メーカーを紹介しています。
買ってOKなミシンも紹介しているので、ミシンの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
買ってはいけないミシンの特徴
ここでは、買ってはいけないミシンの特徴を詳しく説明します。
必要な機能がついていない製品
ミシンを買う際は、必要な機能がきちんとついているかどうかをまず確認しましょう。
ミシンにはさまざまな機種があり、機種によって機能が異なります。
たとえば、ミシンを使って楽に縫い物をしたいなら「自動糸調子機能」は必須です。
自動糸調子機能は、上糸と下糸の調子をミシンが自動で調節してくれる機能です。
調子とは、糸の張りの強さのことです。
自動糸調子機能がついていない場合、生地に合わせて手動で糸調子を調節しなければいけません。
ミシンの扱いによほど慣れていないかぎり、手動で調節すると、上下どちらかの糸が緩すぎたりキツすぎたりします。
その他のあると便利な機能は「ミシンの買い方に関するよくある質問」でくわしく説明しています。
自分がどのようにミシンを使いたいのかに合わせ、必要な機能がついている製品を選びましょう。
厚手の生地を縫えない製品
厚手の生地を縫えないミシンはおすすめしません。
厚手の生地を縫うには、パワーのあるミシンが必要です。
安価なミシンやコンパクトサイズのミシンはパワーが弱く、デニム生地や作業着など、厚手の生地を縫えないことがあります。
縫える生地が限られているミシンは「使いづらい」と感じる原因になります。
夏用スーツのような薄い生地にしかミシンを使用しないのであれば、パワーにあまりこだわる必要はありません。
しかし、さまざまな生地を使う可能性が少しでもあるなら、厚手の生地を縫えないミシンは避けましょう。
作業スペースに本体のサイズが合っていない製品
ミシン本体のサイズは、作業スペースを考えて選びましょう。
多くの場合、ミシンは机や作業台に乗せて使用します。
作業スペースよりもミシンが大きいとミシンが安定せず、うまく使えません。
ミシンの購入前に作業スペースの幅や奥行を測り、欲しいミシンの大きさと照らし合わせてみましょう。
ミシンは大きく分けて次の3つのサイズがあります。
- フルサイズ(45cm前後)
- レギュラーサイズ(40cm前後)
- コンパクトサイズ(38cm前後)
生地を広げやすいよう、ミシン本体に対してゆとりのある作業スペースがおすすめです。
買ってはいけないミシンのメーカーってあるの?
買ってはいけないミシンがあるか、次の4つのメーカーを調べていきます。
ジャノメはどう?
世界最大クラスのミシンメーカーのジャノメ。
1921年に創業された日本初のミシンメーカーです。
ジャノメの代表的なミシンに「JN810」があります。
JN810の特徴は以下です。
- 「自動糸切り機能」つきで使いやすい
- ワイドテーブルつきで大きなものも縫いやすい
- パワーがあり厚手の生地も縫いやすい
上糸と下糸をボタン1つでカットできる「自動糸切り機能」がついているので、作業をスムーズに進められます。
また、取り外し可能なワイドテーブルもつき、大きな布も簡単に扱えます。
パワーが十分あるため、厚手の生地も縫いやすいですよ。
SNSでは「自動糸切りが便利」「ワイドテーブルが使いやすい」などの感想が見つかりました。
値段は3万円程度で、コストパフォーマンスも良い製品です。
比較的安めで使いやすいミシンを探しているなら、ジャノメのJN810を検討してみましょう。
ジューキはどう?
日本の大手ミシンメーカーで、国内だけでなく海外でも有名なジューキ。
アメリカやヨーロッパなどでも事業を展開しています。
多数のミシンを生産しており、なかでも「HZL-G100B」が人気。
HZL-G100Bの特徴は下記です。
- 生地が途中でずれたり縮んだりしにくく縫い心地が良い
- 「自動針糸通し機能」つきだから自分で針に糸を通さなくてよい
- ソーイングスペースが広く大きなものも縫いやすい
HZL-G100Bは針棒や送りのバランスが調節され、従来よりも生地が縮んだり、ズレたりしづらくなっています。
針糸通しは、ボタンを押せば自動でできるため、自分で糸を通す必要はありません。
また、針位置より右側スペースの高さと横サイズが大きめに設計されているので、大きな生地も扱いやすいですよ。
なお、AmazonやSNSでは「音が静か」という点も高く評価されています。
10年使っていたミシンからこちらに買い換えました。
音がとにかく静かで、夜遅くても使えます。
ずっと欲しかったミシンなのでとても最高です!!
Amazonカスタマーレビュー
使いやすさと静かさにこだわりたい人は、ジューキのHZL-G100Bを検討してみてください。
ブラザーはどう?
有名なミシンメーカーのひとつで、プリンターやカッティングマシンなども製造しているブラザー。
一般用ミシンの中では「PS202」が人気です。
PS202には以下の特徴があります。
- 見やすい液晶ディスプレイで操作できる
- 「全自動ボタン穴かがり機能」つきだからボタンホールを簡単に縫える
- 「スーパースロー機能」を利用して初心者でも安全に縫える
液晶ディスプレイで押さえの種類や縫い目の長さなどが確認できます。
軽くタッチすれば設定が変更でき、操作は非常に簡単です。
また、「全自動ボタン穴かがり機能」に任せておけば、ボタンホールのふちをキレイに縫ってくれます。
不器用な人や縫い物に自信がない人でも問題なく作業できますよ。
スーパースロー機能を使えばゆっくり縫うこともできるので、初心者にもおすすめです。
SNSでは「使いやすい」という意見が多数見つかりました。
ミシン初心者ならブラザーのPS202をぜひ検討してみてください。
シンガーはどう?
アメリカで生まれ、170年前からミシンを製造しているシンガー。
数ある製品の中でも「SN-521」が特に高く評価されています。
SN-521の特徴は以下のとおりです。
- フットコントローラータイプだから両手が自由に使える
- ダイヤルを合わせるだけで11種類の模様が選べる
- デニム生地の重ね縫いなど厚手の生地にも対応できる
フットコントローラーで操作できたり、11種類の模様が選択できたりと、機能性の高いミシンです。
パワーが強く、デニム生地もしっかり縫えます。
機能性の高さ割りには値段が安く、税込11,500円で購入可能です。
SNSでは「安いのに使いやすい」との感想が見つかりました。
なるべく安くてしっかり縫えるミシンを探している人は、シンガーのSN-521をチェックしてみてください。
ミシンを買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったミシンの失敗エピソードを紹介します。
VERSOSのミニ電動ミシン
初めてのミシン購入で値段も安かったので買って、子供の幼稚園に必要なものを作ろうとしたら返し縫い機能が付いてなく、手動でやらなければいけない。糸の調整を何度しても縫った後裏側の下糸がゆるゆるで全然縫えなかったです。
コンパクト電動ミシン
リーズナブルなミシンを購入して、初めは使い勝手がよくていいミシンを購入したと思っていましたが、それは薄い生地だけでした。ある日厚い生地で作業する時があり、薄い生地では問題なかったのが嘘のよう。上糸下糸の調節ができず、やはり安いので失敗したと思いました。
小型ミシン マイミー MEH-10
デニムを縫おうと思い、なるべく安いもので済ませようと思ったのが失敗でした。なかなか上手く縫えず、このミシンで縫うのは断念しました。結局高いものを買い直すことになったので、お金の無駄でした。しかし、デニム以外で有れば縫うことはできたので、分厚いものを縫おうとしている方にはオススメしないです。
INVENHO家庭用電動ミシン
かなり安かったので選んだのですが、やはり安い物には欠点があって、音がうるさかったり、厚い物だとあまり縫えないことに良くなかったです。数回使ってもう使わなくなりましたので、買って失敗したミシンになりました。
ミシンを買うなら逆にどれがいい?
ここでは、どのミシンなら買ってOKなのかを解説していきます。
コスパを求めるなら「アックスヤマザキ 電動ミシン」
「シンプルでいいから安いミシンが欲しい」という人におすすめなのが「アックスヤマザキ 電動ミシン」。
他製品と比べると機能は少なめですが、税込11,000円で購入できます。
12種類の縫い目に対応し、幼稚園や小学校で使うバッグや衣装などが簡単に作れます。
使い方がわからないときは、付属のQRコードから説明動画を視聴可能です。
また、左右幅29.4cm、重量2.1kgと非常にコンパクトなので、必要なときにサッと取り出せますよ。
ちょっとしたものを作るためにミシンが欲しい人は「アックスヤマザキ 電動ミシン」を、ぜひ検討してみてください。
本当におすすめできるのは「シンガー 電動ミシン」
初心者にも上級者にもおすすめできるのが「シンガー 電動ミシン」。
主に以下の特徴があり、ミシンの使用頻度や経験に関係なく、使いやすい製品です。
- フットコントローラータイプだから両手が自由
- デニム生地など厚手の生地に対応
- 自動針穴糸通し機能つきだから準備が楽ちん
- 水平全回転釜のためボビンの出し入れが簡単
Amazonでは600件近くのレビューが寄せられており、星5つ中の4.3と高評価です。
「良い買い物をした」「コスパ最高」などのコメントがあります。
小学校の時以来?久しくミシン触ってませんでしたが、感覚でいけました。説明書とか読まなくても、ミシンに糸を通す順番が書いてあって、その通りにやったらスムーズにセッティングできました。子供の保育園のお遊戯会で使うクリスマスの靴下(キルト地)簡単に縫えました。折り返しで6枚重ねくらいになっている部分も問題なく縫えました。良い買い物をしたと思っています(^^)
Amazonカスタマーレビュー
高いミシンと比べると安っぽくは見えますが珍しいブラックでお洒落です(^^) 実際に持ち上げると思ってたよりも本体が軽くて驚きました。 下糸の巻き取りや、上糸のかけ方など説明書がわかりやすく助かりますし、 薄手の生地を4枚重ねてもとてもスムーズに縫えパワーを感じました。 コスパ最高です!
Amazonカスタマーレビュー
厚手の生地も問題なく縫え、何かわからないことがあっても、説明書を読めばしっかり理解できるようですね。
とにかく使いやすいミシンが欲しい人は「シンガー 電動ミシン」を使ってみてください。
高機能なミシンを使いたいなら「ブラザー コンピュータミシン PS205」
ミシンの中でもとくに高機能な製品が欲しい人におすすめなのが「ブラザー コンピュータミシン PS205」。
前述の「買ってはいけないミシン」で紹介した「PS202」の色違いです。
シンプルなホワイトで、年齢や性別に関係なく好かれやすいデザインになっています。
また、足でスイッチのオンオフの切り替えやスピード調整できるフットコントローラーがついており、両手を自由に使えます。
両手で生地を押さえられるので作業がしやすいですよ。
取扱説明書のほかに取扱説明DVDもあるので、映像を見ながら操作の仕方が具体的に理解できます。
楽に縫えるミシンを探しているなら「ブラザー コンピュータミシン PS205」はいかがでしょうか。
ミシンの買い方に関するよくある質問
ここでは、ミシンの買い方に関してよくある質問に回答していきます。
ミシンを使うときにあると便利な機能は?
「自動糸調子機能」にくわえ、下記の機能があると便利です。
- 自動糸切り機能
- スピード調節機能
- 刺繍機能
自動糸切り機能では、縫い終わりに上糸と下糸をワンタッチでカットできます。
スピード調節機能では、縫い速度の変更が可能です。
また刺繍機能があると、文字やキャラクターの柄などが簡単に刺繍できます。
上記機能の名前は、メーカーや製品によって異なることがあります。
製品ごとに詳細をしっかり読み、どのような機能がついているのかを確認しましょう。
「電子ミシン」「電動ミシン」「コンピューターミシン」の違いは?
3つの主な違いを以下の表にまとめているので参考にしてください。
ミシンの種類 | 構造 | 主な特徴 |
---|---|---|
電子ミシン | 針の停止位置や縫い目の調節などが電子回路でコントロールされている | 模様の切り替えが簡単にできる 厚手の生地が低速でもしっかり縫える |
電動ミシン | モーターで上下の針を動かす | 厚手の生地は縫いにくい比較的安い |
コンピューターミシン | マイクロコンピューターがミシンに内蔵されており、コンピューターがすべての機能をコントロールする | ボタンを押すだけで複雑な模様の刺繍もできる 糸調子の調節や糸切りなどの機能が自動でできる |
トイミシンに該当する製品は購入しない方がいいの?
自分に必要な機能がそろっていれば、トイミシンでも問題ありません。
トイミシンとは主に、子ども用の小さめのミシンのことを指します。
トイミシンは、1万円以下で購入できる安い製品が多く「初心者用」としてよく扱われます。
非常にシンプルな機能しかついていない可能性が高いので、購入前によく製品の説明を確認しましょう。
標準でライトがついていないミシンは買わない方がいい?
「ライトがついていないから」という理由だけで購入を避ける必要はありません。
外付け用のライトを別途購入して取り付けることもできます。
ただし、ライトを準備せずにミシンを使用するのはおすすめしません。
ミシンで作業するときに手元が暗いと、縫い目が確認しづらくミスをしやすくなります。
標準にしろ外付けにしろ、ミシン用のライトは用意しておきましょう。
まとめ
ミシンを買うとき、下記に該当するミシンを買ってはいけません。
買ってはいけないミシンと買ってOKなミシンとを見極め、自分にとって縫いやすいミシンを選びましょう。
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