軽やかな音が美しいウクレレ。
音楽に詳しくないと「なんとなく」で選びがちですが、製品の特徴を理解して購入しないと、挫折の原因になるかもしれません。
そこで本記事では、ウクレレを始めたい人向けに買ってはいけないメーカーやその特徴を解説しています。
これからウクレレを始める人は選び方の参考にしてください。
買ってはいけないウクレレの特徴
ここでは買ってはいけないウクレレの特徴とその理由をくわしく解説します。
チューニングがしづらい製品
ウクレレの音を合わせる「チューニングが難しい製品」は避けましょう。
初心者はとくに「ストレートペグ」は買わないほうがベターです。
ペグとは、ウクレレのヘッドについているつまみの部分で、弦の張り具合を調整する役割があります。
ストレートペグはつまみがヘッドに対して垂直に付き、調整が難しく、チューニングに時間がかかります。
初心者ならチューニングがしやすい「ギアペグ」にしましょう。
つまみが横から飛び出るように付いており、ストレートペグよりも細かい調整が簡単に可能です。
ストレートペグは、初心者にはチューニングが難しいので、2本目以降のウクレレとして検討しましょう。
サイドポジションマークがない製品
ウクレレの指板の表面に付いている点や長方形のマークを「ポジションマーク」といいます。
ほとんどのウクレレにポジションマークが付いていますが、「サイドポジションマーク」も付いているものを選びましょう。
サイドポジションマークとは、ネックの横に付いているマークのことです。
サイドポジションマークがないと、左手でコードを押さえるときにどこを押さえればいいのか把握しづらくなります。
弾きづらさのあまり、すぐに買い替えたくなる可能性があるので、ウクレレを購入する前にサイドポジションマークの有無を必ずチェックしましょう。
サイズ感が合わない製品
ウクレレには「テナー」や「ソプラノ」などの種類があり、それぞれ大きさが異なります。
種類によって出る音は違いますが、音だけでなく自分に弾きやすいサイズかどうかの確認もしましょう。
自分の手の大きさに合わないウクレレだと、どんなに練習しても「弾きにくい」と感じます。
購入前に実際に持ってみて、指の位置などをチェックしましょう。
ネットで購入する場合も、できれば注文前に楽器ショップなどで、サイズ感を確認することをおすすめします。
中古の製品
中古のウクレレを購入するのはおすすめしません。
中古だと、前の持ち主が「どんなチューニングや手入れをしていたか」「どれくらい使ったか」などが把握不可能です。
状態の悪いウクレレだと、使い始めてすぐに劣化してしまう可能性があります。
特にフリマアプリやオークションサイトは素人間での取引が多く、楽器店の店員のように詳しく製品の状態を説明してくれません。
したがって、実際の品質がわからないまま取引を進めることになります。
品質を見分けるのが難しいので、初心者は基本的に中古品は避けましょう。
買ってはいけないウクレレのメーカーってあるの?
ここでは買ってはいけないウクレレのメーカーがあるのかどうかを調べていきます。
KAMAKAはどう?
ハワイ州ホノルルにあるウクレレメーカーのKAMAKA。
ジェイク・シマブクロなど、世界的に有名なミュージシャンも愛用する人気メーカーです。
「50回目のファースト・キス」という映画で主人公が使用していたことでも知られています。
KAMAKAのウクレレには以下の特徴があります。
- ハワイアンコアを使用した美しい木目
- 明るく乾いた音色
- 弾き込むほど良い音に変化
SNSでは「高いけど良い音」という評判が目立ちました。
10万円以上する製品が多く、初心者が買うには価格が高めです。
しかし、湿気の高いときに弾いても軽く乾いた音色で、弾き込むほど良い音が出るようになっていく高品質なウクレレです。
本気でウクレレを始めたい人はぜひ購入を検討してみましょう。
Famousはどう?
1955年からウクレレを製造している国内メーカーのFamous。
国産だけあって、日本人の愛用者が多いウクレレメーカーです。
Famousのウクレレには以下の特徴があります。
- 扱いやすさを重視した構造で弾きやすい
- 初心者でも良い音を出しやすい
- 強度が高い
初心者でも弾きやすいように、指板と弦の間の高さが低めに設定されています。
また、国産メーカーのため、もし壊れてしまった場合はメーカーに修理依頼が出せます。
海外産とはちがい、英語での問い合わせや国際配送などは必要ありません。
Famousのウクレレは、SNSで「安くて良い音が出る」と好評です。
ソプラノウクレレなら3万円前後で購入できるので、初心者向けのウクレレを探している人はFamousをぜひ検討してみてください。
ARIAはどう?
楽器メーカー「荒井貿易」のブランドARIA。
ギターやベースなど弦楽器を中心に生産しています。
ARIAには以下の特徴があります。
- 安いのに良い音が出る
- ペグが回しやすくチューニングが簡単にできる
ARIAは価格の安さが有名であり、ソプラノウクレレでたったの税込5,000円です。
クオリティーが心配になるほど格安なウクレレを販売していますが、SNSでは「良い音」と評価されています。
「まずは安いウクレレから試してみたい」という初心者におすすめのウクレレです。
KALAはどう?
2005年にカリフォルニア州で創業された、比較的新しいメーカーのKALA。
アメリカ本土だけでなくハワイでも人気のあるメーカーです。
カレオ・ワスマンやKahulanuiなど、プロミュージシャンも愛用しています。
KALAのウクレレには以下の特徴があります。
- デザインが豊富で見た目も楽しめる
- 耐久性が高く長く使える
SNSではとくに、通常のウクレレより低い音域をカバーするウクレレベースを高評価する意見が目立ちました。
デザインのバリエーションが豊富で、ポップなものもあります。
他の人とは違う個性的なウクレレが欲しい人は、KALAをぜひチェックしてみてください。
ウクレレを買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったウクレレの失敗エピソードを紹介します。
4,000円から5,000円の入門用のウクレレ
まず、飽きるかもしれない前提で安いウクレレを買ったのでチューニングがすぐにズレてしまうので演奏中に不快な和音がしました。笑 また、ギターをやっていることもあって、簡単な曲はすぐ出来たが、外で友達とライブする時も、ギターの方が使い勝手が良かったので、使わなくなってしまいました。
ウクレレ アリアAU-2【荒井貿易】
ギターは昔からの憧れですが、今まで勇気がなくて、なかなか購入出来ずにいました。でも、テレビ番組でウクレレを楽しそうに演奏するシーンがあって、その柔らかい音色に一目惚れ。なにより、「ウクレレなら簡単に演奏できるんじゃないか?」と思い、ウクレレを購入。いざ、手にすると優しい温もりの手触りと、滑らかなメロディーがとっても心地良くて大満足。しかし、結構難しくて、なかなか上手くは弾けません。全く上達しないんで、飽き性の私は途中で辞めてしまいました。購入金額は約6000円強。他のお店では2000円ぐらいでウクレレを販売しているところもあって、始めは安いウクレレで試せば良かったな!と、ちょっとだけ後悔しています。
MaAmAaのMR1N
明るいカラーで可愛いなと思いライトブルーを選びました。ウクレレに本気で挑戦したくて購入したのですが、これを見た友人や家族が「おもちゃみたいだね」と言ってくるので、確かにもっと大人っぽいカラーの物を購入すれば良かったなぁと気になるようになったんです。失敗したかもと感じて練習になかなか集中できずにいます。
Hanakei HUK-80
ソプラノはサイズが比較的小さいので、自分の手の大きさには合わずコードを押さえるにも非常に窮屈に感じましたし、体のサイズにも合っていない感覚でした。もっと自分に合うサイズ感を勉強してから購入すれば良かったと後悔しました。
ウクレレを買うなら逆にどれがいい?
ここでは「これなら買っても大丈夫」というウクレレを紹介します。
コスパ抜群の「アリア AU-2」
コストパフォーマンス重視の人におすすめなのが「アリア AU-2」。
上述の「買ってはいけないウクレレ」で紹介した、5,000円(税込)で買えるAU-1の後継モデルです。
6,780円(税込)とAU-1よりも少し高いですが、ブリッジが弦を引っ掛けるシンプルなタイプに変更され、使いやすさがアップしています。
また、AU-1にはダークブラウンしかありませんが、AU-2ではナチュラルなブラウンと明るいチェリーサンバーストの2色に色も変更されています。
AU-1よりも弾きやすさ・デザインも良くなっており、安くて初心者向けのウクレレを探している人におすすめです。
おすすめNo. 1は「KSA-00TR コアラナ ソプラノウクレレ」
「できるだけ高品質なウクレレがいい」という人におすすめなのが「KSA-00TRコアラナ ソプラノウクレレ」。
KAMAKAに並ぶハワイ3大ブランドの1つ「KoAlana」がプロデュースした製品です。
音量も音の響きも良いハイグレードなウクレレながら、ギアペグで初心者でもチューニングが簡単です。
26,400円(税込)と決して高くない価格で、本場ハワイの高品質な音が楽しめます。
本格的にウクレレを始めたい人は「KSA-00TR コアラナ ソプラノウクレレ」をぜひ検討してみてください。
オシャレなデザインを求めるなら「Enya Nova U Mini/BL」
「他人とは違うデザインのウクレレがいい」という人には「Enya Nova U Mini/BL」がおすすめ。
ブルーやホワイトなど、ポップでかわいらしいデザインが特徴です。
ケースやアクセサリーもウクレレと同色で用意されています。
軽量で運びやすいため、アウトドアで楽しみたい人にもぴったり。
ボディにはカーボンファイバーを採用しており、強度が高く、耐久性に優れています。
ウクレレの扱いになれていない初心者や子どもでも安心してガンガン使えますよ。
ウクレレの買い方に関するよくある質問
ウクレレの買い方についてよくある質問に回答しています。
ウクレレにはどんな種類がある?
ウクレレには大きく分けて次の3つがあります。
- ソプラノ
- コンサート
- テナー
それぞれの違いを表にまとめたので参考にしてください。
ソプラノ | コンサート | テナー | |
---|---|---|---|
サイズ | 小ぶり。ウクレレといえばこのサイズ | やや大きめ | 最も大きく海外の男性に人気 |
音色 | コロコロとしたかわいい音 | 深みのある音 | コンサートよりも豊かな音 |
おすすめな人 | 初心者や手が小さい人 | 手が大きめの初心者 | 経験者の男性 |
一般的に、初心者はソプラノから始めることが多いですが、手の大きい人はコンサートのサイズ感を確かめみましょう。
コンサートのほうが弾きやすければ、ソプラノからわざわざ始める必要はありません。
海外の男性ミュージシャンなどはテナーをよく利用しています。
上達してきたら、テナーにもぜひチャレンジしてみましょう。
ウクレレを通販で買っても大丈夫?
通販での購入は基本的におすすめしません。
ウクレレは実際に触ってみないとサイズ感がわからず、自分に合う種類なのか判断できません。
また、試しに弾いてみないと音色も確認できず「思ってたのと違う」という結果になる可能性があります。
楽器店で実際に確認してから通販で購入するのはアリですが、現物を確かめずに通販で買うのは控えましょう。
弦はどのくらいの目安で交換するの?
半年~1年での交換が目安です。
交換しないまま古い弦を使うと音色に影響します。
まったく弾いていなくても弦が劣化するので、1年以上経っている場合は交換しましょう。
ウクレレの弦には素材や色、太さなどさまざまな種類があります。
交換するタイミングでいろいろな弦を試してみましょう。
ウクレレとギターは何が違うの?
ウクレレのギターには主に、以下の表のような違いがあります。
ウクレレ(ソプラノウクレレ) | ギター | |
---|---|---|
大きさ | 50〜55cm | 約1m |
重さ | 約400g | 約2kg |
初心者向けの価格帯 | 約5,000~20,000円 | 約20,000~40,000円 |
音の特徴 | ギターほど響かず音が小さめ | 音域が広く大きい音がする |
弾き方 | 指、またはフェルトや革製のピックを使用 | 指、またはプラスチック製のピックを使用 |
弦楽器を使ったことがない初心者なら、小ぶりのウクレレのほうが始めやすいです。
また、小柄な人や手が小さい人もウクレレのほうが簡単に弾けますよ。
まとめ
ウクレレを選ぶときは、下記に当てはまる商品を購入してはいけません。
買ってはいけないウクレレと買ってOKなウクレレを見極め、楽しく弾けるウクレレを選びましょう。
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