最近は衣類だけでなく、毛布や布団なども洗える洗濯機。
家電量販店には大量の洗濯機が並んでいますが、なかには「買ってはいけない」といわれている製品もあります。
頻繁に使うものだからこそ、しっかりリサーチして後悔のない洗濯機を選びたいですよね。
本記事では、買ってはいけない洗濯機の特徴やメーカーを紹介しています。
縦型とドラム式の違いなども解説しているので、洗濯機を購入する際の参考にしてください。
なお、買ってよかった洗濯機は、こちらの記事で特集しているので参考ください。

買ってはいけない洗濯機の特徴
ここでは買ってはいけない洗濯機の特徴とその理由を解説します。
必要な容量を満たしていない製品

洗濯機は必要な容量を満たす製品を購入しましょう。
洗濯機には、一人暮らし用やファミリー用など、使う人数に合わせてさまざまな容量があります。
人数と洗濯機の容量の目安は下記の表を参考にしてください。
人数と洗濯頻度 | 洗濯機の容量の目安 |
---|---|
1~2人暮らしで毎日~3日に1回洗濯する | 6~7kg |
1~2人暮らしで週末にまとめて洗濯する | 8kg以上 |
3人以上暮らしで毎日~3日に1回洗濯する | 8kg以上 |
3人以上暮らしで週末にまとめて洗濯する | 12kg |
容量が十分か不安な場合は、目安 + 1kg大きめの洗濯機がおすすめです。
人数と洗濯頻度を考慮し、必要な容量を満たす製品を選びましょう。
部屋の設置スペースに適合しない製品

洗濯機を購入する前に、設置スペースの広さをきちんと確認しましょう。
洗濯機を設置したい部分の奥行・幅を測定し、洗濯機自体のサイズと合うかチェックしてください。
また、洗濯機のドアを開閉する余裕があるか、購入したい洗濯機のドアを全開にすると、どの程度スペースが必要かも忘れずに確かめましょう。
そして、見落としやすいのが搬入経路の確保。
ビックカメラの場合、洗濯機の搬入を依頼するには「玄関や通路に洗濯機の本体の寸法 + 10cmの幅が必要」となっています。
洗濯機が通れるだけの幅が玄関や廊下にあるかをきちんと確認してください。
業者によっては、玄関の幅や廊下の幅などに条件があることがあります。
搬入経路のスペースが十分あるか分からないときは、工務店など洗濯機の設置をお願いする業者に尋ねてみましょう。
必要な機能がついていない製品

洗濯機はただ洗って脱水するだけではありません。
製品ごとに下記表のような便利な機能が付いています。
機能 | 内容 |
---|---|
静音運転 | 運転音が小さく夜中に使っても近所迷惑になりにくい |
洗剤・柔軟剤自動投入機能 | 必要な洗剤や柔軟剤の量を自動で計測して投入する |
自分が必要としている機能を理解しないまま洗濯機を購入すると、後から「不便」と感じるかもしれません。
例えば洗剤や柔軟剤を計量する手間を省きたい人には、洗剤・柔軟剤自動投入機能付きがおすすめです。
また、赤ちゃんがいたり、アパートの壁が薄かったり、洗濯機使用中の音が気になる人は、静音運転できる洗濯機を検討してみてください。
買ってはいけない洗濯機のメーカーってあるの?
買ってはいけない洗濯機があるか、次の4つのメーカーを調べていきます。
東芝はどう?
さまざまな家電や電子機器を生産している東芝。
洗濯機はZABOONが代表的な製品です。
ZABOONには下記の特徴があります。
- 洗浄力の高い「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」機能
- 時間に関係なく洗濯できる低振動・低騒音設計
「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」とは、ナノサイズの泡とマイクロサイズの泡の2つを使って洗う機能です。
ナノサイズの泡が繊維の奥から皮脂汚れを落とし、マイクロサイズの泡が落とした汚れを吸着して汚れの再付着を予防します。
黄ばみや黒ずみが発生しやすい襟元や袖口もキレイになりますよ。
また、独自のモーターやクッションにより、運転中の振動や音が抑えられています。
SNSでも静音性の高さに関する評価が多く見つかりました。
静かに洗濯ができる洗濯機を探しているなら、東芝のZABBONをチェックしてみましょう。

日立はどう?
世界的に有名な総合電機メーカーの日立。
洗濯機はドラム式洗濯乾燥機のビッグドラムが人気です。
ビッグドラムの代表的な機能には次の3つがあります。
- 洗き方や時間を自動で判断する「AIお洗濯」
- 大流量で洗う「ナイアガラ洗浄」
- シワを伸ばしながら乾燥する「風アイロン」
「AIお洗濯」では、衣類の汚れや量から適切な洗い方や時間を自動で判断して洗濯します。
自分で細かく設定を調整する必要はありません。
また「ナイアガラ洗浄」では、大流量のシャワーで汚れを徹底的に洗い流します。
温水での洗浄も可能です。
さらに「風アイロン」では、時速約300kmの風を吹きかけて、シワをしっかり伸ばしながら乾かします。
SNSでは風アイロンを高く評価する意見が多く見つかりました。
シワなくふんわり乾燥できる洗濯機が欲しい人は、日立のビッグドラムを検討してみてください。

AQUAはどう?
旧・三洋電機ブランドのAQUA。
洗濯機はPrette(プレッテ)シリーズが人気です。
Pretteシリーズには主に下記の機能があります。
- カビの原因となる洗剤成分を洗い流す「カビケア槽自動おそうじ」
- 超音波で汚れを落とす「らくらくSONIC」
「カビケア槽自動おそうじ」では、すすぎの最後に洗濯槽を回転させ、強い水流で洗剤成分を落とします。
洗剤成分が残ったままだとカビが発生しやすくなるので「カビケア槽自動おそうじ」があると洗濯槽を清潔に保てます。
また「らくらくSONIC」では、汚れが気になる部分を超音波ホーンに軽く押し当てることで、衣類を傷めることなく部分洗い可能です。
SNSでは「らくらくSONIC」への高評価が目立ちました。
襟や袖の汚れ、シミもきちんと落とせますよ。
洗浄力の高い洗濯機を探しているなら、AQUAのPretteシリーズを購入してはいかがでしょうか。

シャープはどう?
テレビやスマートフォンなど、さまざまな電化製品を生産しているシャープ。
洗濯機も製造しており、以下の特徴があります。
- ペット用衣類の洗濯に対応
- 少量の水で洗濯可能な穴なし槽
「ES-PX8E」や「ES-GV10D」などの全自動洗濯機では、ペット用衣類に対応した「ガンコ汚れコース」が選べます。
ペットの毛をフィルターへ導きながら洗濯するため、毛が付いたまま洗濯機に入れても、洗い流した毛をフィルターがしっかりキャッチしてくれます。
また、シャープの縦型洗濯機の多くは他メーカーとちがい、洗濯槽に穴が空いていない仕様です。
穴をなくすことで洗濯槽の外側にたまるムダな水をカットし、節水できるよう工夫しています。
SNSでも「シャープの洗濯機は節水ができる」と好評です。
水道代を節約したいなら、シャープの洗濯機がおすすめです。

洗濯機を買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まった洗濯機の失敗エピソードを紹介します。
全自動洗濯機 パナソニック NA-F50B14-H
新居のためにこちらの少し値段の高い洗濯機を初めて購入しました。ワクワクして配達の日を待っていたのですが、置きたい場所の幅に合わず、結果返品することになってしまいました。お店の方はこちらの洗濯機は少し大きい音がすると言っていたので、集合住宅なのでまあ良かったかなと思っています。
ドラム式洗濯乾燥機 Cuble
便利で良いと思って買った洗濯乾燥機が、思った以上に電気代が高くなるということで、乾燥機能を全然使えてないという点で失敗したと思いました。せっかく高い金額を出して購入した意味がなかったです。
アイリスオーヤマ IAW-T603
乾燥機付きの洗濯機を購入しましたが、この乾燥機能がとにかく絡みまくりますし、特にシャツなどは何枚も絡み、シワになるので失敗したと思いました。絡むだけならまだしも、やはりシワになってしまうと手間も増えますし、後悔しました。
Eモンズの全自動洗濯機
この洗濯機の大きさや機能はそれなりだったものの、いざ洗濯機を掛けてみると、洗濯機を掛けている時の振動音がうるさくて、振動音に結構ストレスを感じていました。もう少し静かだったら妥協して使っていましたが、うるさかったので買うんじゃなかったなと思いました。
洗濯機を買うなら逆にどれがいい?
ここでは「どの洗濯機なら逆に買ってOKなのか」について解説します。
なお、買ってよかった洗濯機は、こちらの記事で特集しているので参考ください。

コスパ重視で選ぶなら「アイリスオーヤマ IAW-T502EN」
コストパフォーマンスの良い洗濯機が欲しい人におすすめなのが「アイリスオーヤマ IAW-T502EN」。
一人暮らしにちょうど良い5kgの容量の洗濯機が、22,800円(税込)で購入できます。
標準洗浄コースのほか、短時間で洗濯できる短縮コースもあります。
また、脱水後にさらに水分を飛ばす「部屋干しモード」があるため、なかなか外に干せない梅雨の時期でも洗濯可能です。
さらに、1時間単位で24時間までの洗濯終了時間が設定できる予約タイマーがあり、干したい時間に合わせて洗濯機をセットできます。
なるべく安い洗濯機が欲しい人や一人暮らしの人は「アイリスオーヤマ IAW-T502EN」をぜひ検討してみてください。

本当におすすめできるのは「東芝 ドラム式洗濯機 TW-95G9L-W」
後悔しない洗濯機としておすすめなのが「東芝 ドラム式洗濯機 TW-95G9L-W」。
大流量ダブルシャワーで頑固な汚れをしっかり落とします。
パワフルな洗浄力に対して運転音が小さいため、深夜や早朝でも音が気になりません。
また、見やすく使いやすい操作パネルのため、ドラム式洗濯機を初めて使う人でも簡単に扱えます。
洗浄力も機能性も高い洗濯機を探している人は「東芝 ドラム式洗濯機 TW-95G9L-W」をチェックしてみてください。

シンプルなデザインにこだわるなら「パナソニック Cuble(キューブル)」
デザイン性の高さを重視したい人には「パナソニック Cuble」がおすすめです。
コンパクトかつスタイリッシュな見た目が特徴的な洗濯機です。
機能性も高く、洗剤と柔軟剤の自動投入や、皮脂汚れや臭いをしっかり落とす「約40 ℃毛布コース」などが搭載されています。
また、洗濯槽を軽くすすげる「サッと槽すすぎコース」や、お手入れのタイミングを教えてくれる「槽洗浄サイン」があるため、洗濯槽を清潔に保てます。
シンプルなデザインの洗濯機が欲しいなら「パナソニック Cuble」を検討してみてください。

洗濯機の買い方に関するよくある質問
洗濯機を買う際によく疑問に思うことをまとめました。
洗濯機を買うときのポイントは?
洗濯機を購入する際は、洗浄力と乾燥機能のどちらを重視したいか事前に決めておきましょう。
一般的に、洗浄力を重視するなら大量の水でもみ洗いできる縦型洗濯機、速く乾燥したいならドラム式洗濯機がおすすめです。
その他にも、サイズ感や容量、どのような機能が必要かを考えながら購入を検討しましょう。
縦型とドラム式の違いは?
縦型とドラム式洗濯機では、洗い方に違いがあります。
縦型では衣類同士をこすり合わせて洗う「もみ洗い」が採用されているのに対し、ドラム式では衣服を持ち上げてから落とす「たたき洗い」がメインです。
以下の表では、縦型とドラム式それぞれのメリットとデメリットをまとめています。
洗濯機の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
縦型洗濯機 | ・頑固な汚れをしっかり落とせる ・本体が比較的安い | ・乾燥に時間がかかり、電気代が高い |
ドラム式洗濯機 | ・乾燥機能が優秀 ・洗浄に必要な水量が少ない | ・洗浄力が縦型に劣る ・本体が比較的高い |
洗濯機の便利な機能はどんなものがある?
洗剤の自動投入や静音機能以外に、他にも以下の機能があります。
機能 | 内容 |
---|---|
ヒートポンプ式乾燥 | 65度前後の低い温度で乾かすため衣類が傷みにくい |
自動おそうじ機能 | カビの原因になる洗剤カスの付着を予防する |
スマホ連携対応 | スマホで洗濯機を操作できる |
風呂水ポンプ対応 | お風呂の残り湯を洗濯に使える |
温水洗浄機能 | お湯で洗濯できる |
製品やメーカーによって搭載している機能が異なります。
それぞれの洗濯機の特徴を詳しく比較しながら購入を検討しましょう。
洗濯機は素人でも設置できる?
ポイントを抑えれば不可能ではありませんが、確認事項が多いので業者に依頼したほうが簡単です。
自分で設置する場合は、以下の5点を必ず確認してください。
- 設置スペースが十分かどうか
- 設置スペースに凹凸がないか
- 蛇口の形状が購入する洗濯機と合っているか
- 排水エルボがあるか
- 排水口は排水ホースを付けられる位置にあるか
設置スペースは広さだけでなく、床にへこみがないかも確認しましょう。
床に凹凸があると、振動音が大きくなります。
また、洗濯機と排水口をつなぐための排水エルボも確認も忘れずに。
アパートやマンションでは通常設置されていますが、まれに付いていないこともあります。
付いていない場合は管理会社などに相談しましょう。
洗濯機を設置する際は、次の手順で行います。
- 電源プラグとアース線を取り付ける
- 排水ホースと排水エルボをつなぐ
- 給水ホースを取り付ける
- 水漏れがないかなどを試運転で確認する
洗濯機の運転にアース線は必須ではありませんが、感電を防ぐために重要なのできちんと設置しましょう。
排水ホースや給水ホースはしっかり取り付けないと水漏れの原因になります。
結束バンドで固定するなどして、外れないように工夫しましょう。
まとめ
洗濯機を買うときは、下記に該当する洗濯機を買ってはいけません。
買ってはいけない洗濯機と買ってOKな洗濯機を見極め、後悔しないモデルを選びましょう。
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