趣味だけでなくアウトドアレジャーとしても人気のフィッシング。
釣り具専門店に行くと、さまざまな釣具の品揃えに圧倒されます。
ただ、値段も数千円から数十万円までと幅広く、どのアイテムを買えばいいのかわからない人が多いはず。
買ってはいけない釣具を選ぶと「釣り竿が折れた」「魚が全然釣れない」という人も……。
そこで本記事では、釣りを始める方向けに買ってはいけない釣具の特徴とその理由、おすすめの釣具を紹介します。
なお、買ってよかった釣具は、こちらの記事で特集しているので参考ください。
買ってはいけない釣具の特徴とは?
買ってはいけない釣具の特徴とその理由を紹介します。
ノーブランドの激安タックルセット
釣具を揃えるとなると、下記の4点は必須。
- ロッド(釣り竿)
- リール
- ライン(釣り糸)
- 仕掛け(釣り針・ルアーや餌)
一つひとつ揃えると大変ですが、これらが一気に手に入るセットが多く販売されています。
ほかにも、魚をすくいあげるランディングネットやバケツ、クーラーボックス、錘やハサミ、タオルなども必要です。
しかし、メーカー名不明の安い釣り道具一式セットは、買ってはいけません。
耐久性が低い上に扱いにくく、使い始めで破損しやすいのがその理由です。
ノーブランド品の場合、修理対応にもできないことが多く、となると結局買い替えるハメに……。
買い替えリスクがあるので、釣り道具はよく吟味してから選びましょう。
スキルに合わないおしゃれな釣具
よく最初からハイスペックのおしゃれな釣具を選ぶ方がいますが、初心者が上級者用の釣具を買うことは避けたほうがよいでしょう。
慣れないうちは「竿をぶつけて破損」「ラインを絡ませる」「針やルアーをなくす」といったトラブルが多いためです。
高価なロッドほど精密な設計がされているので、力任せに扱うと折れてしまいます。
経験と技術を積むためにもまずはエントリーモデルから始め、徐々にレベルアップがおすすめ!
安価な釣り糸(ライン)と釣り針
激安のラインや釣り針は買ってはいけません。
これら2つは消耗品ですが、100円均一などで安易に選ぶと、釣果に悪影響をもたらしやすいです。
造りの弱い釣り針の場合、水中でせっかく魚が食いついても外れやすく折れ曲がることも。
また、ラインも魚の力に耐えられず途中で切れることがあるため、できるだけ丈夫でなければなりません。
釣りに詳しい人ほど、ラインとつり針を選んでます!
そのため、安価な釣り糸と釣り針は避けた方がいいでしょう。
買ってはいけない釣具メーカーってある?
釣具には買ってはいけないメーカーがあるのか、次の3つを調べていきます。
ダイワはどう?
ダイワは釣り業界の代名詞的な有名企業。
海外でも人気なダイワの釣具製品は、エントリーモデルからプロ仕様モデルまで高品質で幅広いラインナップが魅力です。
湖や川でワカサギ釣りや渓流釣り、海なら堤防でサビキ釣りやエギング(イカ釣り)、船釣り用タックルまで!
種類が多すぎるダイワの釣具を選ぶときは、以下の2点に気をつけましょう。
- どこで何を釣るのか?
- 自分の釣り技術に合っているのか?
自分の釣り技術とスタイルに合わない釣具は、買わないほうがいいでしょう。
まずはダイワでエントリーモデルをそろえると、後々慣れたメーカー内でのグレードアップができます。
Goture(ゴチュール)はどう?
Gotureは中国発の釣具ブランド。
入門者用の釣具セットをはじめ、低価格帯のロッドやリールを世界向けに販売しています。
川釣りのフライフィッシング用のリールがヒットしたことで、日本でも釣りファンの間で有名になりました。
Goture の釣具に関してはマイナスコメントが一部ありました。
中央の三本のブリッジ部に面取りがされていませんでした。切り立っていて、手を切ってしまいそうで危ないです。自分で面取りをしましたが、当然メッキが剥がれてしまいました。この点で▲1。
Amazonカスタマーレビュー
頻繁に釣りに行く愛好家向けというより、価格重視の人や品質にこだわらない人向きといえるでしょう。
がまかつはどう?
磯釣りで有名な日本の釣具メーカーのがまかつは、高品質のロッドや釣り針アイテムで有名です。
がまかつの特徴をまとめました。
- 中上級者向けのハイクラス磯釣りギア
- ロッドのグリップ感と扱いやすさ
- 丈夫で高品質な釣り針アイテムが豊富
がまかつのロッドは十数万円するアイテムが多く、釣りを手軽に始めたい人にはかなり高い印象です。
また、釣りに慣れていない人が誤って扱うと破損しやすいデメリットも……。
例えばがまかつの中で低価格帯のアジングロッド「ラグゼ宵姫爽」は、とても軽くあたりの感度が高い釣り竿として人気です。
一方、カーボンファイバーとグラスファイバー採用の精密な造りのため、扱い方には気をつけましょう。
釣具を買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まった釣具の失敗談を紹介します。
オンラインショッピングで購入した中国製釣竿
オンラインショップで見つけた良さげな釣竿。しかも、非常に安い。だがしかし、ひとつだけ気になることがあり、それは中国メーカーの釣竿ということ。でも、思い切って購入しました。1.2回使った感じでは、私の心配は杞憂に終わりましたが、3回目のフィッシングで釣竿を投げた瞬間に真っ二つに折れました。まるでタイタニック号が沈没する時のように..やっぱり、釣竿を日本製に限りますね。もう、安いからと言って中国製の釣竿には近寄りません。
穴釣り用ベイトリール
ロックフィッシュが好きで穴釣りを頻繁に行っていますが、普通のリールだと動作が多く面倒に感じていました。ベイトリールを購入すれば少しは動作が減り楽になるかと思い買ってみましたが、安価なのも原因の一つと思いますが、穴に落とし巻き上げる途中で絡まり、一度もまともに使えずでした。それ以降ベイトリールは使っておらず、スピニングリールで穴釣りしています。
海釣り入門キット(正式名称は覚えていません)
努めていた会社を辞め無職無収入となったので、次の仕事が見つかるまではできるだけ食料は自分で調達しようと思い、アマゾンで竿、リール、仕掛けがセットになっている初心者向けのセット(1,500円くらい)を購入したのですが、まもなく竿のガイドと折れ、リールのハンドルを固定するネジも自然に外れてそのまま海の中へ。初心者だからこそしっかりしたものを買うべきだったと反省しました。
メーカーの名前は忘れましたが、中国製4.5mの磯竿
私は堤防からのダンゴを使ったぶっこみ釣りで黒鯛を狙うのが好きなのですが、自分のお気に入りの竿の穂先が折れたので、次の週の釣行には急遽「名も無い中国製4.5mの磯竿」を6千円ほどで買い間に合わせたのですが、この竿は磯竿なのに何故か穂先が硬くてあまりしならないのです。私の釣り方は穂先でアタリを見る釣り方なので、この竿ではアタリが取れず、結局その日はボウズに終わりました。頭に来ていた私は、帰り道で新しい磯竿(今回は某メーカー品)2万5千円ほどを買って帰りました。この経験から、安くても中国産の釣具だけは買わないようにしています。
釣具を買うなら逆にどれがいい?
これから釣具を買うという人にむけて「これならおすすめ」といえるアイテムを3つ紹介します。
なお、買ってよかった釣具は、こちらの記事で特集しているので参考ください。
コスパも品質も求めるならダイワ「go_fishing SSシリーズ」
ダイワの「go fishing SSシリーズ」は、釣りを始める人におすすめのロッドとリール、小物ケースと持ち運びに便利なタックルバッグ付きのアイテムセットです。
go_fishing SSの特徴をまとめました。
- キスやカレイなどの小中型魚向け
- コンパクトなモバイルロッド
- 堤防でのサビキ釣りやちょい投げ釣りに対応
- 超軽量
go_fishing SSセットの魅力は、簡単なフィッシングアクティビティに適し、手軽に釣りを始められること。
とくにサビキ釣りの場合、場所を選べば誰でも釣れるため、家族や友人と話しながらピクニック気分で楽しめます。
また、コンパクトにまとまるため、電車移動の人でも持ち歩きが負担になりません。
サビキ釣りの場合、まくための餌とカゴなどの小物が必要です。
広く使える釣具ならシマノ「ルアーマチックMB +リールセット」
シマノ「ルアーマチックMB+リールセット」は、海釣り初心者にもおすすめのシーバスロットとリールのセット。
日本各地の海で生息する中型魚シーバスを陸から海から幅広いロケーションで釣りに対応します。
また、シマノは優れた金属やカーボン製造技術で有名な総合釣具ブランドであるため、品質面でも安心。
ルアーマチックMBとリールセットの特徴をまとめました。
- 耐久性が高くコスパがいい
- 初心者からベテラン向け
- サビキ、投げ釣り、アジング、エジングなどにも使える
- 軽量
- モバイル仕様
このセットは汎用性が高いため、これから自分スタイルの釣りを探したい方やアウトドアレジャーを満喫したい方におすすめです。
ルアー釣りを極めるならメジャークラフト「スピニングロッド ファーストキャスト シーバスFCS」
2本目を検討中の人や、本格的にルアー・フィッシングを始めたい人におすすめのメジャークラフトの釣り竿。
コスパにすぐれたロッドやルアーの製造販売で有名なメジャークラフトは、魚種を絞ったロッドの幅広い品揃えで釣りファンから信頼を得てきたメーカーです。
メジャークラフト「ファーストキャスト シーバス FCS」の特徴をまとめました。
- シンプルなシーバス用のロッド
- グリップ性に優れて持ちやすい
- ズレにくい継ぎ目
- スムーズなしなり感
中型以上の魚がかかったときは、ロッドの適度なしなり具合とランディングネットに入れるまでひき続けるパワーが重要。
その点こちらの竿は十分な性能を発揮し、初級者から中上級者のニーズに応えます。
セット販売ではないですが、リールや釣り針、ルアーを別途購入してもリーズナブルに高機能タックルが揃います。
ダイワのリールと合わせてみてはいかがでしょうか。
釣具の買い方に関するよくある質問
釣具の買い方についてよくある質問を集めてみました。
初心者がリールを買うならベイトリール?それともスピニングリール?
釣り竿(ロッド)に付けて釣り糸(ライン)を巻き取る道具がリール。
初心者が初めて買う場合はスピニングリールがおすすめです。
- スピニングリール:ハンドル部分を手で回転させると、スプール部分が上下に回転して糸を巻き取る
- ベイトリール(両軸リール):スプールがリールボディの内部に埋め込まれた構造
ベイトリールは、扱うときにサミングというブレーキをかける技術が必要。
スプール部分の回転速度が上がりやすいので、ルアーを投げた際に釣り糸が出ていく速さとスプールの回転速度がかみあわず、釣り糸がぐちゃぐちゃに絡まってしまいます。
その点、スピニングリールは扱いがシンプルです。
利き腕に合わせてハンドルを左右で交換可能で、ベイトリールよりもリーズナブル。
ベイトリールよりも巻きが硬いデメリットはありますが、使い慣れてくれば十分に扱えるでしょう。
スピニングロッドにはスピニングリール、ベイトロッドはベイトリールを装着
- スピニングロッド + ベイトリール
- ベイトロッド + スピニングリール
ロッド選びはどうしたらいい?
ロッド(釣り竿)は、釣りを行う場所と捕りたい魚種によって選ぶといいでしょう。
竿の長さは釣りをする場所や捕獲位置(水深)によって変わり、竿のしなり具合や硬さも決まってきます。
釣りを始める目的は人それぞれですが、これから趣味として海で幅広く釣りを楽しむならシーバス用ロッド。
川や堤防など限られた場所で使用する予定なら、それぞれに合わせた長さのロッドを選ぶといいでしょう。
長すぎると重く扱いにくくなるため、初めてのシーバスロッドは2.5〜3mなど、適度な長さを選ぶのがおすすめです。
釣具が壊れたときの修理方法は?
ダイワやシマノなど、大手釣具メーカーの製品の場合、メーカー修理が受けられます。
メーカー保証の詳細は、購入した製品パッケージに同封の保証書を確認しましょう。
ちなみにアフターサービスが充実しているのはダイワです。
また、シマノでも修理から補助パーツの購入まで、きめ細かいサービスが受けられます。
メジャークラフトのアイテムは、購入した販売店やメジャークラフト製品取扱店にて修理依頼を受け付けています。
保証修理を受ける場合、保証書に購入年月日と購入ショップ名が記載されていることを確認してください。
まとめ:釣具は使用目的とスキルに合わせて選ぼう
おしゃれなデザインやプロ仕様の釣具は魅力的ですが、性能を発揮できないと残念なことになりかねません。
- ノーブランドの激安タックルセット
- 使用者のレベルに合わない釣具
- 激安の釣り糸(ライン)と釣り針
- 使用目的に合わない釣具
釣りは魚を捕ると同時に、自然を楽しむことも醍醐味のひとつ。
買ってはいけない釣具を参考に、かしこくアイテム選びをしましょう。
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