家での時間を癒しに変えてくれるペット達。
なかでも一緒にのんびりできる「猫」を飼いたいと考える人は多いでしょう。
さまざまな品種のネコがいる中、家で飼うのには向いていない猫も存在します。
そこで本記事では、飼ってはいけない猫や逆におすすめの猫を、実際に飼っているユーザーの感想とともに紹介します。
本記事を参考にし、心と身体の癒しになってくれる猫を見つけましょう。
飼ってはいけない猫の特徴
ここでは、飼ってはいけない猫の特徴とその理由を解説します。
獰猛(どうもう)な性格
気性が荒く、獰猛な猫は飼うのをおすすめしません。
猫は犬と違って気分屋です。
なかには性格が荒く、飼い主や家のいたるところを引っ掻く猫もいます。
とくにマンションやアパートの賃貸物件で傷や汚れをつけられない人は、気性の荒い猫は飼い控えておくほうがいいでしょう。
もちろん個体差があるので、実際に飼うときは店員さんに聞き、猫の性格を把握しておきましょう。
純血種
純血種の猫も飼うのはおすすめできません。
純血種とは基本的に「血統書(家系図)」が発行されている猫種で、代々血統を守るために兄弟やいとこなどと交配を繰り返してきた品種のことです。
代表的なのは「ラグドール」や「メインクーン」です。
成長した姿がわかりやすく、品種によりある程度性格が決まっているなどのメリットがあります。
しかし、親の遺伝子をそのまま受け継ぐため、遺伝性の疾患になりやすいのが注意点です。
純血種は品種特有の遺伝性疾患を持っていることがあります。
公益社団法人 埼玉県獣医師会
長毛種
体毛が長い「長毛種」の猫もあまりおすすめできません。
具体的には「ペルシャ猫」や「ラグドール」が長毛種になります。
長毛種は日頃のケアや抜け毛が大変です。
そのため猫を初めて飼う人や、部屋を綺麗に保ちたいと考えている人が飼うのは難しいでしょう。
ただ、猫のブラッシングにはさまざまなメリットがあります。
- 猫がリラックスできる
- 体調の変化に気付ける
- ノミやダニが取り除ける
- 猫との絆が深まる
そのため「猫との時間を作れる」「抜け毛の掃除が気にならない」という人は、挑戦してみてもいいかもしれません。
飼ってはいけない猫をランキング順に紹介!
ここからは、飼ってはいけないとされる猫をランキング形式で紹介します。
本ランキングは、クラウドワークスで猫を飼われている人に実施したアンケートを元に作成しています。
順位 | 品種 | 性格 | 毛種 |
---|---|---|---|
同率第1位 | シャム猫 | だっこを嫌がる | 短毛種 |
同率第1位 | マンチカン | 好奇心旺盛 | 短毛種 長毛種 |
第3位 | スコティッシュフォールド | おっとり | 短毛種 |
第3位 | ペルシャ猫 | おだやか | 長毛種 |
同率第1位:シャム猫
シャム猫は古来よりタイで飼われてきました。
「シャム」という名前は、1939年までのタイの正式国名です。
その名がつけられていることからも、昔から愛されている猫だとわかります。
飼っている人からは「抱っこをいやがる」「鳴き声が大きい」との声がありました。
男性 / 30代後半
数匹飼っていますが、ペット用とされるアメリカンショートヘアなどと比べて慣れにくく、抱っこを嫌がる気がします。
男性 / 40代前半
非常に鳴き声が大きいですし、とくに夜中に鳴いてしまうことが多く、鳴き声で度々起きてしまいました。
短毛種で抜け毛は少ないですが、鳴き声が大きいと賃貸で飼うのは難しいでしょう。
同率第1位:マンチカン
マンチカンは、小さな体に大きな好奇心を秘めている猫です。
社交性が高く甘えん坊で、長毛種と短毛種の2種類いるのが特徴です。
ただ、飼っている人からは「階段から滑ってしまう」「身体が弱い」との声がありました。
女性 / 30代前半
足が短くて可愛い見た目だけど、品種改良されているので体が弱いと思います。飼うなら健康な猫を飼うべきだと感じました。
女性 / 30代前半
足が短くて可愛い見た目だけど、品種改良されているので体が弱いと思います。飼うなら健康な猫を飼うべきだと感じました。
性格面では問題ないですが、きちんとお世話してあげる必要のある猫です。
第3位:スコティッシュフォールド
前方にクイッと折れ曲がった耳が特徴のスコティッシュフォールド。
突然変異によってイギリスで生まれた後、アメリカで交配が重ねられ、1978年に猫種として「TICA」に認定されました。
飼っている人からは「体があまり丈夫ではない」「遺伝的な病気が心配」との声がありました。
女性 / 30代前半
体があまり丈夫ではなく、歩くことを嫌がったり、体の痛みを訴えたりする傾向があります。折れ耳は可愛いですが、普通の猫と違う見た目の猫は遺伝子改良されているので、避けた方がいいと感じました。
女性 / 非記載
たまたま読んだ少女マンガで、スコティッシュフォールドは可愛さの為に改良を重ねた猫だと知りました。大変かわいいのですが、その改良のせいでスコティッシュフォールド特有の難病があると知り、これは飼っては大変だなと思うようになりました。
スコティッシュフォールドは純血種のため「耳の病気にかかりやすい」といわれています。
スコティッシュフォールドがかかりやすい病気・ケガ|ペット保険のFPC
そのため、注意して飼う必要があり、初心者にはおすすめしにくいです。
第4位:ペルシャ猫
ペルシャ猫は、フサフサとした毛が特徴の長毛種の猫です。
穏やかな性格をしており、昔から飼われている有名な品種です。
飼っている人からは「シャンプーが大変」「抜け毛がひどい」との声がありました。
女性 / 30代前半
毛が長いのでシャンプーをしなくてはいけないですが、慣れていないと激しく抵抗されますし、猫のグルーミング(毛づくろい)を行なっているサロンがなかなかありません。
男性 / 20代前半
結論から言うと、長毛種であるため抜け毛による被害が酷いです。そのせいで一日に3、4回掃除機をかけないと、あらゆるところに抜け毛が散乱することになります。
長毛種の猫は大人しく飼いやすい反面、抜け毛が日々のケアが大変で、初めて飼う人や時間が取れない人にはおすすめしにくいです。
飼いやすい猫はどれ?
ここまで飼ってはいけない猫を紹介してきましたが、逆に飼っていい猫はどれなのでしょうか。
本ランキングは、クラウドワークスで猫を飼われている人に実施したアンケートを元に作成しています。
順位 | 品種 | 性格 | 毛種 |
---|---|---|---|
1位 | 雑種 | 人懐こい | 親猫による |
2位 | アメリカンショートヘア | 人懐こい | 短毛種 |
同率3位 | アビシニアン | 甘えたがり | 短毛種 |
同率3位 | シャム猫 | 甘えたがり | 短毛種 |
第1位:雑種
アンケート結果によると、もっとも飼いやすいのは雑種の猫でした。
異なる遺伝子を掛け合わせているため体が丈夫で、病気になりにくいです。
飼っている人からは「長生きしてくれた」「人懐っこい」との声がありました。
女性 / 30代前半
雑種なので親猫同士の感じで決まりますが、基本的にしつけもしっかり理解してくれて、性格も穏やかな感じがあり、飼いやすかったです。2匹飼いましたが、どちらも長生きしてくれて、病気になることもなく強かったです。
女性 / 40代前半
今まで雑種を含めて、アメリカンショートヘアやマンチカンを飼ったことがあります。その中でも雑種の猫は人懐っこく、ご飯の選り好みもなかったです。病気をすることもなく、病院へ行ったのは結膜炎で一回のみでした。しかし、種類というよりはその猫の性格等にもよるのでしょうから、一概には言えない感じもします。
雑種の猫は純血種より飼育しやすく、値段も安いです。
第2位:アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは短毛種の猫で、 とても賢いのが特徴です。
名前を呼ぶと反応することもあり、飼っていて楽しい猫です。
飼っている人からは「人懐っこく愛嬌がある」「食費がかからない」との声がありました。
女性 / 40代前半
子猫の時から飼っていますが、非常に人懐っこく愛嬌がある性格です。おもちゃにも食いつきよく遊びます。気性も荒くなく、たまにいたずらする程度です。また短毛種なので長毛種のようにブラッシングが大変だったりすることもありません。
男性 / 40代前半
まず体系が小柄で場所を取らないのが非常にいいです。あと食が細いので食費がかからないのもとても飼いやすいです。全体的に世話が楽で、とても飼いやすい種類だと思いました。
身体能力も高く、遊びが大好きなので、子どもがいてもすぐ仲良くなってくれます。
同率第3位:アビシニアン
大きな耳が特徴のアビシニアン。
スラッと伸びた足と引き締まった筋肉で、運動神経バツグンです。
飼っている人からは「毛が短く手入れしやすい」「よく甘えてきて人懐こい」との声がありました。
女性 / 非記載
毛が短いので、手入れがとてもしやすく、なつきやすいです。
男性 / 30代前半
よく甘えてきて人懐っこく、毛も短くもつれたりせず、手入れがしやすいです。
毛の手入れや抜け毛の掃除に時間を取りにくい人におすすめの猫です。
同率第3位:シャム猫
飼ってはいけない猫で1位だったシャム猫ですが、人気も高いようです。
短毛種で人懐こいところが高評価です。
飼っている人からは「毛が落ちない」「甘えてくるのが可愛い」との声がありました。
女性 / 年齢未回答
短毛なので毛が落ちないのがいいです。毛が長い猫は、洋服やいろんなものについて困ります。比較的おとなしいので飼いやすいです。
女性 / 非記載答
短毛種でお手入れが楽で、毛並みも綺麗で美しく、見ているだけで癒されます。人懐こっくていつも私に甘えてくるので、可愛くて仕方ないです。
猫は個体によって性格も違うため、ペットショップで店員さんに聞いてみるのが一番いいでしょう。
猫に関するよくある質問
猫を飼う際は、以下3つの質問をおさえておきましょう。
毛が抜けにくい猫は?
毛が抜けにくい猫は「シングルコート」の猫です。
猫の毛質は「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類に分かれています。
- シングルコート:全体の毛に張りがあり、しっかり身体を覆っている
- ダブルコート:全体の毛がふんわりしていて、毛が外側と内側の2層になっている
シングルコートの猫は「ブリティッシュショートヘア」「マンチカン」などが有名です。
また、一人暮らしで毛の手入れが難しい人は、そもそも毛がない「バンビーノ」や「エルフキャット」を飼うのもおすすめです。
とてもおとなしい猫は?
とてもおとなしい猫は長毛種です。
長毛種は飼いやすくするために、計画的な交配を重ねています。
そのため、野生の血が薄れており、おとなしいのが特徴です。
以下の3種は長毛種の猫として有名です。
- ラグドール
- ペルシャ猫
- エキゾチックショートヘア
また、個体差はありますが、品種によっても猫の性格が決まります。
上記研究によると「ブリティッシュショートヘア」や「バーマン」などが、人に懐きやすくおとなしい猫と考えられています。
丈夫で強い猫は?
混血種の猫は「丈夫で強く、飼いやすい」といわれています。
- 混血種:さまざまな品種の遺伝子を受け継ぐため、純血種特有の「遺伝的疾患」が出にくい
- 純血種:1つの品種の血が濃くなるため、品種特有の「遺伝疾患」になりやすい
ただ、混血種だからといって、病気にならないわけではありません。
日々のブラッシングや定期的な検診を行い、病気にかからないよう責任を持って飼ってあげるのが重要です。
まとめ
本記事は飼ってはいけない猫について解説しました。
一度飼うと長く連れ添うパートナーになるので、どの猫にするかは慎重に選びましょう。
以下の特徴に当てはまる猫はおすすめしません。
- 獰猛(どうもう)な性格
- 純血種
- 長毛種
上記の特徴に注意し、お気に入りの猫を見つけましょう。
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