パンを焼くのに欠かせないトースター。
ひとえにトースターといっても、数千円から数万円までと多くの製品があり、選び方に迷ってしまうでしょう。
そして、なかには買ってはいけないトースターもあるため、注意が必要です。
本記事では、買ってはいけないトースターの特徴と、逆におすすめのトースターを、購入者の口コミとともに解説します。
買ってはいけないトースターの特徴
買ってはいけないトースターには、いくつかの特徴があります。
トースターを購入する際は、以下の特徴に当てはまるものを避けましょう。
庫内がせまい
トースターの庫内がせまいと、できる調理が限られます。
たとえばピザやグラタン皿は、奥行きがないと入りません。
食材のサイズの目安は以下です。
- 一般的な食パン:約12.5cm四方
- ピザM:直径約24cm
- グラタン皿:直径20cm前後、高さ約5cm
使用用途に合わせて、庫内のサイズを選びましょう。
庫内のサイズの目安は以下です。
使用用途 | 庫内のサイズの目安 |
---|---|
食パン2枚を同時に焼く | 横幅:25cm以上 |
食パン3〜4枚を同時に焼く | 横幅:25cm以上 奥行き:25cm以上 |
調理に使う | 横幅:25cm以上 奥行き:25cm以上 高さ:8cm以上 |
庫内が広いと、一度に焼けるパンの枚数や配置できる食器の数が増え、時短になります。
温度調節できない
トースターの温度調節は重要です。
温度調節なしでは、表面が焦げたり、中まで火が通らなかったりするからです。
購入する際は、加熱方法もチェックしておきましょう。
オーブントースターの加熱方法は以下のとおり。
加熱方式 | 特徴 | 向いている調理 |
---|---|---|
電熱式 | 時間の調節はできるが火力の切り替えはできない | ・トースト |
火力切替方式 | 時間と火力を調節できる | ・焼き芋 ・グラタン |
温度調節方式 | 時間と温度を調節できる | ・ローストチキン ・シフォンケーキ |
マイコン式 | レシピを選択して自動で焼き上げてくれる | ・アクアパッツァ ・ブラウニー |
火力切替方式と温度調節方式の違いは、温度設定ができるか否かです。
火力切替方式は、グラタンのような細かい温度調節がいらない調理に使えます。
その一方で温度調節方式は、より細かい調理に対応可能です。
たとえば、シフォンケーキは一定の温度で焼き上げないとスポンジが膨らみません。
適温で焼き固めないと、メレンゲの泡が潰れてしまうからです。
温度設定が必要なレシピをつくりたい人は、温度調節方式を選びましょう。
掃除しにくい
掃除しにくいトースターは、火災の原因になります。
溜まった食材のカスが、庫内のヒーターに接触しやすいからです。
トースターを選ぶときは、掃除のしやすさも見ておきましょう。
掃除のしやすさを判断する際は、以下3つのポイントに注目してください。
- 焼き網が外せるか
- 扉は外せるか
- パンくずトレイ付きか
また、食材から落ちる油で反射板が汚れないかもチェックしましょう。
反射板とは、トースター内で熱を放射する役割をもち、火力に影響する重要な部分です。
そのため、反射板が汚れると、トースターの火力が落ちてしまいます。
反射板の機能を保ちたいなら、油落ちを防ぐトレイ付きの製品を選ぶのがおすすめです。
買ってはいけないトースターのメーカーってあるの?
買ってはいけないトースターのメーカーはあるのでしょうか。
ここでは5つのメーカーの特徴を紹介します。
Panasonic(パナソニック)はどう?
パナソニックは、日本を代表する大手家電メーカーです。
オーブントースターなら「Bistro」が人気商品です。
Bistroの特徴は以下のとおり。
- 焼きムラがない
- 自動メニューが多い
- 液晶画面が見やすい
SNSでは、カリッと焼き上げられた手作りピザの投稿がありました。
Bistroは自動メニューが秀逸です。
食材を入れてボタンを押せば、ほったらかしでおいしい料理を楽しめます。
家事や育児の間も、自分の代わりにBistroが料理を見てくれます。
Bistroは忙しい人や子育て中の人におすすめです。
HITACHI(日立)はどう?
日立は、創業100年以上の歴史がある大手の家電メーカーです。
高熱の温風で焼き上げる「コンベクションオーブントースター」が有名。
コンベクションオーブントースターの特徴は以下です。
- ノンフライ調理ができる
- パンの発酵・焼き上げができる
- 煮込み調理ができる
温度は40〜250℃まで設定できるので、パンの発酵から焼き上げまで可能です。
SNSでは、手作りパンをつくっている投稿がありました。
焼き網の下にオーブン皿をセットすれば、揚げ物から出る余分な油を受けとめてくれます。
ただし、温風で加熱する性質上、食材の水分が蒸発しやすいデメリットがあります。
手作りパンをつくりたい人、フライあたためを使用したい人におすすめです。
Aladdin(アラジン)はどう?
アラジンは暖房器具・調理器具を中心としたブランドです。
アラジンのトースターの特徴は以下です。
- 素早く焼ける
- 簡単に手入れできる
- おしゃれなデザインを楽しめる
SNSでは、「デザインがおしゃれ」といった口コミがありました。
本体が大きめで置き場所を選びますが、レトロな見た目でインテリアとしても活躍します。
最大の特徴は、一度に食パンを4枚焼ける点です。
忙しい朝でも家族そろって食事を楽しめるので、大人数の家庭におすすめです。
BALMUDA (バルミューダ)はどう?
バルミューダは、2003年に東京で設立された企業です。
「BALMUDA The Toaster」は2015年、グッドデザインアワードで金賞を受賞しています。
バルミューダのトースターの特徴は以下のとおり。
- 洗練されたデザイン
- 独自のスチーム機能
- 細やかな温度調整
SNSでは、トーストの焼き上がりを評価する口コミがありました。
専用スチームでパンの表面をコーティングしてから高温で焼き上げるため、パサパサになりません。
おいしいパンを自宅で楽しみたい人は、バルミューダがおすすめです。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)はどう?
アイリスオーヤマは、さまざまな生活用品を製造している会社です。
近年では家電製品にも参入し、低価格の製品を多く取り扱っています。
アイリスオーヤマのトースターの特徴は以下です。
- 価格が安い
- 機能がシンプル
- 本体がコンパクト
SNSでは、「価格が安い」といった口コミがありました。
アイリスオーヤマは、5千円以下のラインナップが充実しています。
ただ温度調節できない製品が多く、使用の際は注意が必要です。
機能がシンプルなトースターを求めている人にぴったりです。
トースターを買って失敗したエピソードは?
当サイトに集まったトースターの失敗エピソードを紹介します。
アイリスオーヤマ EOT-012-W
とにかく焼きムラがひどく、すぐに焦げてしまう点が残念に思いました。
BALMUDA The Toaster K05A
パンを焼く際は、水を5cc入れないといけないのが少し手間でした。
ニトリのトースター
お値段は安いのですが、火力や機能面では大手メーカーに劣ります。また、大手メーカーのトースターと比べて長持ちしない印象です。
コイズミ オーブントースター
シンプルな操作で使いやすいのですが、火力が強すぎてパンを焼くと焦げてしまいます。また、スコーンを焼いたときは生焼けになってしまい、火力の調節が難しいです。
ツインバード TS‐4034
グラタンのように焼き目をつけたいものを焼くと、必ず焼きムラがあります。電源を入れてからの立ち上がりが遅いです。
無印良品のトースター
形が好きで購入しました。見た目は良いのですが、焼き加減がイマイチです。焼き加減が改善されればよい商品だと思います。
トースターを買うなら逆にどれがいい?
ここからはおすすめのトースターとして、以下の5つを紹介します。
商品名 | Amazon価格(税込) | 庫内サイズ (幅×奥行×高さ) | 温度調節機能 | 掃除できるパーツ |
---|---|---|---|---|
Panasonic オーブントースタービストロ NT-D700 | 28,000円 | 26.0×25.0×9.5cm | 120〜260℃ | トレイ 焼き網 |
BALMUDA The Toaster K05A | 26,500円 | 27.4×25.4×17.8cm | 170℃/200℃/230℃ | トレイ 焼き網 扉 |
象印 オーブントースター こんがり倶楽部 EQ-JA22 | 13,820円 | 27.0×23.5×11.0cm | 80℃~250℃ | トレイ 焼き網 扉 |
Aladdin グラファイト グリル&トースター AGT-G13AG | 19,800円 | 31.0×28.5×8.7cm | 100〜280℃ | トレイ 焼き網 |
siroca すばやきトースター ST-2D351 | 15,900円 | 29.0×20.0×10.0cm | 60〜280℃ | トレイ 焼き網 |
Panasonic オーブントースタービストロ NT-D700
「Panasonic オーブントースタービストロ NT-D700」は、15種類の自動調理機能を搭載しています。
パンを焼くときは、冷凍や厚切りでも中までしっかり火が通る優れものです。
また、8段階の温度調節付きで、食材を焦がしません。
2万円台と価格が高めな一方、パンの焼き上げや自動調理機能が充実しています。
とくに焼き加減が5段階で選べる機能は、パン好きにとってうれしいポイント。
バランスのよいオーブントースターを探している人は、「Panasonic オーブントースタービストロ NT-D700」がおすすめです。
BALMUDA The Toaster K05A
パンの食感にこだわりがある人は、「BALMUDA The Toaster K05A」がおすすめ。
スチームにより食材を水蒸気で覆い、外はカリッと中はふっくら焼き上げます。
また1秒単位でヒーターを切り替え、最適な温度に自動で調節してくれます。
バルミューダは、パンの種類別に4つのモードが選択可能です。
- トースト
- チーズトースト
- フランスパン
- クロワッサン
パン屋で購入したパンのリベイクにもぴったりです。
焼き上がりのクオリティにこだわるなら、「BALMUDA The Toaster K05A」を選びましょう。
象印 オーブントースター こんがり倶楽部 EQ-JA22
使いやすいトースターを選びたい人は、「象印 オーブントースター こんがり倶楽部 EQ-JA22」がおすすめです。
液晶モニター付きで、ダイヤルをくるくる回すだけで直感的に操作できます。
8つのマイコン自動コースを搭載し、メニューを選ぶだけで完成します。
8つのコースは以下のとおり。
- トースト
- 冷凍トースト
- サクふわトースト
- サクサクフライあたため
- 窯焼き冷凍ピザ
- 窯焼き冷蔵ピザ
- 窯焼き手作りピザ
- 手作りパン
パナソニックのBistroと比べると、自動調理機能の種類は少ないですが、価格は1万円台とコスパがよいです。
リーズナブルな価格で、自動調理機能付きのトースターが欲しい人におすすめです。
Aladdin グラファイト グリル&トースター AGT-G13AG
ピザ窯のような焼き上がりが好みなら「Aladdin グラファイト グリル&トースター AGT-G13AG」がおすすめです。
1,300Wの高火力で一気に焼き上げ、中はもちもち、外はカリカリに仕上がります。
他のトースターとの違いは、深型と浅型のグリルパンが付属されている点です。
蓋をして調理をすれば、最大330℃の高温調理が可能です。
アラジンがあれば「焼く・煮る・蒸す・炊く」の4役を1台でこなせるのが魅力。
たとえば、煮込みハンバーグや炊き込みごはんの調理も可能です。
いろいろな調理を楽しみたい人は、ぜひ「Aladdin グラファイト グリル&トースター AGT-G13AG」を選んでください。
siroca すばやきトースター ST-2D351
1秒でも早くパンを焼きたいなら「siroca すばやきトースター ST-2D351」がおすすめです。
上1本、下2本のカーボンヒーターが2秒で立ち上がり、たった90秒でパンが焼き上がります。
シロカは焼きムラが少なく、ふっくら仕上がる特徴があります。
ヒーターの熱を内部のファンで送る「熱風コンベクション」により、均等に熱が伝わるからです。
「siroca すばやきトースター ST-2D351」は、短時間でトーストを焼きたい人にぴったりです。
トースターに関するよくある質問
トースターを購入する際は、以下3つの質問をおさえておきましょう。
- オーブントースターのメリット・デメリットは?
-
オーブントースターのメリットは、焼き上がりが早い点です。
スクロールできますメリット デメリット ・スペースをとらない
・焦げ目をつけやすい
・予熱がいらない
・焼き上がりが早い・多くの量を一度に調理できない
・調理できる厚さや形が限定される一例として、シロカのオーブントースターとオーブンレンジを比較します。
スクロールできます すばやきトースター ST-2D351 オーブンレンジ(SX-20G151) トースト時間 90秒 約7分 本体外形サイズ 幅35.0×奥行32.0×高さ23.0cm 幅44.0×奥行37.9×高さ32.7cm 重さ 4.8kg 14.6kg オーブンレンジでは、トーストの焼き上がりに7分程度必要ですが、オーブントースターは90秒で焼き上がります。
また、オーブンレンジは庫内が広いため、温度が下がりやすく予熱が必要です。
その一方で、コンパクトで立ち上がりの早いオーブントースターでは、予熱の必要はありません。
1秒でも早く焼き上げたい人は、オーブントースターがおすすめです。
デメリットはオーブンレンジと比べ、庫内のサイズが小さいことです。
大きめのピザやグラタン皿は入らないため、2人以上で使うならオーブンレンジも併用した方がよいでしょう。
- オーブントースターの危険性は?焼いてはいけないものはある?
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加熱した食材や庫内が高温になりやすいので、火傷の危険があります。
加熱した直後は素手で触らないように気をつけましょう。
また、内蔵モーターに油や食材が当たると発火の原因になります。
チーズやクリームなどを焼く場合は、トレイやアルミホイルを敷いて使いましょう。
オーブントースターで焼いてはいけない素材は、以下の3つです。
- プラスチック
- 木製食器
- 耐熱でないガラス
破損や火災の原因になるので、使用前には素材を確認しましょう。
- スチームオーブントースターのメリットは?
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スチーム機能のメリットは、外はカリッと中はふっくらとした食感になる点です。
スチームオーブントースターは、ボイラーを加熱することで水蒸気を発生させます。
水蒸気でパンの表面を薄い水分の膜でおおうため、水分を逃しません。
スチームによる素早い加熱で、パンの表面だけをカリッと焼き上げます。
そのため、パンの水分やバターの香りを逃しません。
まとめ
本記事では買ってはいけないトースターを解説しました。
以下の特徴に当てはまるトースターはおすすめできません。
- 庫内がせまい
- 温度調節できない
- 掃除しにくい
特徴をきちんと理解してから、自分に合ったトースターを購入しましょう。
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