地上波番組の視聴だけでなく、ネット動画や映画の視聴にも使うテレビ。
テレビにはさまざまメーカーがあり、安いものから高いものまで販売されています。
どの製品を購入すればいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
家電量販店などでよく見かけるテレビの中には「買ってはいけない」といわれている製品もあります。
そこで本記事では「どのテレビなら買って大丈夫?」という人のために、買ってはいけないテレビの特徴とその理由、逆に買うべきおすすめのテレビをご紹介します。
なお、買ってはいけない4Kテレビは、こちらの記事で特集しているので参考ください。

買ってはいけないテレビの3つの特徴
ここでは、買ってはいけないテレビの特徴とその理由を説明します。
画面サイズが部屋の広さに合っていない製品

テレビの画面サイズは、テレビ選びで最も重視してほしいことの1つです。
大画面のテレビに憧れている人は多いかもしれませんが、大きければ大きいほど見やすいわけではありません。
「せっかくだから一番大きい画面サイズを!」と単純に選ぶのはNGです。
部屋の広さと視聴の距離感を考慮してテレビの画面サイズを決定しないと、圧迫感があって居心地の悪い視聴環境になってしまいます。
テレビの大きさは画面サイズが大きい・小さいだけでなく、そのサイズが部屋の広さに適しているかどうかも考慮しましょう。
画質が良くない製品

テレビの画質が良いと、単純に見やすいだけでなく臨場感が出て迫力のある映像が楽しめます。
映画やテレビゲームが好きな人は画質の良さを重視しないと、せっかく話題の作品をプレイしても「なんか思っていたのと違う……」となりかねません。
画質の良し悪しを確認するには「解像度」を確かめましょう。
液晶テレビの解像度には、主に以下の3つがあります。
- ハイビジョン(1366×768)
- フルハイビジョン(1920×1080)
- 4K(3840×2160)
画質の良いテレビが欲しいなら、フルハイビジョンか4Kがおすすめです。
解像度が低いハイビジョンはあまりおすすめしません。
値段が4Kやフルハイビジョンより安くても、画質にこだわるならハイビジョンのテレビはなるべく避けたほうがいいでしょう。
音質が良くない製品

テレビは画面だけでなく音質の良さも大切です。
近年は外部スピーカーを用意しなくても、テレビの内部スピーカーで音声が十分聞き取りやすい製品が多数あります。
音質の良いテレビは、映像に合わせて上下・左右から立体的に音が聞こえます。
特にこだわりがない場合でも、最低限「テレビ内の人物の会話がはっきり聞き取れるか」を確認しましょう。
買ってはいけないテレビメーカーってあるの?
テレビには買ってはいけないメーカーがあるのか、次の4つを調べていきます。
シャープはどう?
さまざまな家電や情報機器を生産し、特に液晶ディスプレイが得意な電機メーカーのシャープ。
スマートフォンやタブレットでおなじみの「AQUOSシリーズ」には、液晶テレビもあります。
AQUOSには下記の特徴があります。
- 8K動画再生対応製品あり
- 「リッチカラーテクノロジー」など独自技術で高画質
- 奥行感のある音声
SNSの口コミでは、下記のように画質・音質の良さを評価するものが多く見られました。
画質の良さを求めている人、音質の良さを求めている人のどちらにとっても満足度が高いテレビのようです。

パナソニックはどう?
テレビなどの家電からパソコン、キッチンなどの住宅設備まで幅広くたくさんの製品を生産しているパナソニック。
日本のほとんどの家庭に何かしらパナソニック製の家電があるのではないでしょうか。
そんなパナソニックのテレビといえば「ビエラ」が有名です。
ビエラには以下の特徴があります。
- 高画質な「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」
- 「イネーブルドスピーカー」と「ワイドスピーカー」で臨場感のある音声を実現
- 専用アプリを使えば外からスマホでテレビや録画が見られる
高さ方向・横方向への広がりを意識したスピーカーのおかげで、スポーツ中継や音楽のライブなどが会場の迫力やエネルギーを感じながら楽しめます。
口コミでは「どこをとっても良い」「満足」といった意見が多く見つかりました。
コンパクトながら、さすがにPanasonic、しっかりとした作りをしています。起動も早く、画質、音質、操作性、満点です。Buffaloの外部HDDとの相性も良い感じです。この商品を選んで良かったです。
Amazonカスタマーレビュー
部屋の模様替えをして、37型からの買い替えです。ひとまわり小さくなりましたが、映像も音声もこれで十分です。
Amazonカスタマーレビュー
画質・音質の良さだけでなく、スマホと連携できる点も含めておすすめのテレビです。

ハイセンスはどう?
ハイセンスとは中国を本拠地とする電機メーカーです。
テレビの他、エアコンや洗濯機、携帯電話などを生産しています。
ハイセンスの特徴は下記です。
- 広視野角で斜めからでも視聴可能
- コントラストと色彩にこだわった映像美
- AIがシーンごとに最適な超解像処理を実施
ハイセンスのテレビは、43V型で税込み57,990円というコストパフォーマンスの良さに定評があります。
ただし、実際に購入した人の意見には「画質が悪い」というものも。
初期設定の色見がちょっと馴染めません。設定で人肌色を出すのに苦労します。というか出ません。角度、距離で変わるので慣れがいります。そこら辺の作りこみは日本製には届かないのかなと思います。他に不満な点はないです。耐久性だけが心配です。時間が経たないと分かりませんが。
Amazonカスタマーレビュー
設定を変更すればマシになるようですが、調整が難しいようです。
画質は東芝レグザと比べるとかなり落ちます。特に赤の発色が派手過ぎます。いろいろと調整して何とか見られるようにはなりました。値段を考えると十分です。
Amazonカスタマーレビュー
安さを重視する人にはおすすめですが、画質で後悔したくない人はやめておきましょう。

アイリスオーヤマはどう?
価格は安く、使い勝手も良い製品が多いことで知られるアイリスオーヤマ。
アイリスオーヤマのテレビには、以下の特徴があります。
- 32型から65型までの豊富なサイズ展開
- 画面の明るさにムラがない直下型LED
- 濃淡をしっかり再現するコントラストに優れたVAパネル
SNSでは「安さ」に関する評判が目立つ一方、「品質は値段相応」という意見もありました。
特別画質や音質の良さを気にしない人であれば、アイリスオーヤマのテレビで十分好きな番組が楽しめるでしょう。

テレビを買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まったテレビの失敗エピソードを紹介します。
ハイセンス 32V型 ハイビジョン 液晶テレビ
かなり安くて良いなと思って買ってみたんですけど、音もそうですが画質もあんまり綺麗じゃなく、望んでいたのと違い残念でした。安かったぶん仕方ないことかもしれませんが、でも期待していたのと違ったので、妥協してもう少し高めのテレビを買えば良かったなと後悔しましたね。
Panasonic ビエラTH-L32X1
発売当時は値段も手ごろと言う理由で購入した機種ですが、動きのある映像を見ると物凄くブレているような感じに見えてしまって見えにくい部分がありました。特にスポーツ中継などではその現象が顕著に表れて気になる時があります。
LG
操作性が本当に悪くて前回は日本の会社のテレビを家族と使用していたのですが、値段に釣られて買ってしまって番組の概要欄が見づらかったり入力切り替えが本当に面倒だったりして私にとっては失敗だったなと思いました。
ソニー BRAVIA
私が購入したのはソニーのBRAVIAシリーズのテレビです。 値段は45000円程度の安いものを購入したのですが、失敗だったのは地デジチューナーが1つしかなかった点です。 外部HDDを接続すれば、番組録画は出来ます。 これは便利だ!と思ったのですが、ネックになったのは裏番組録画が出来ない点。 地デジチューナーが1つしかないので、番組を録画していると他のチャンネルへ変更出来ないんです。 それなら地デジチューナーが2以上ある、もうちょい高めのグレードにしておいた方が良かった。 もしくは録画機能すらないもっと安いグレードを購入し、ブルーレイレコーダー購入した方が良かったな~とガッカリしました。
テレビを買うなら逆にどれがいい?
ここからは「これなら買っても大丈夫」というテレビを3つ紹介します。
コスパ重視なら「東芝 レグザ 55V型」
「テレビは最低限のクオリティーがあれば十分」という人には、コストパフォーマンスの良い「東芝 レグザ 55V型」がおすすめです。
4K対応で画質が良く、立体感のある映像が楽しめます。
倍速機能などはありませんが、録画機能など必要なものは揃っています。
さらに55型という大きさなのに10万円を切り、画面の大きさや機能性のわりにお手頃な価格なのが魅力です。
なるべく安めで高性能なテレビを購入するなら「東芝 レグザ 55V型」を検討してみてはいかがでしょうか。

一番おすすめできるテレビは「ソニー ブラビア 49V型」
今回紹介する中でも最もおすすめなのが「ソニー ブラビア 49V型」。
6〜8畳用で、一人暮らしでも家族のリビング用にも十分対応可能です。
ソニーの新技術「X-Motion Clarity」が搭載され、動きの速い映像でもなめらかにくっきりと見えます。
また、「ドルビーアトモス」という最新技術に対応し、前後左右だけでなく高さ方向の音表現も楽しめます。
裏番組録画機能や倍速機能など必要な機能もきちんと揃っており、購入者の平均評価も高くこれといった欠点がありません。
後悔せずにテレビを購入したいなら「ソニー ブラビア 49V型」を検討してみてください。

これから4Kテレビを買うなら「LG 55V型」
「せっかく新しいテレビを買うなら4K」という人には、4Kチューナー内蔵型で非常に高画質な「LG 55V型」がおすすめです。
スポーツやネット動画など、観る映像に合わせてAIが適した画質へと自動変換。
さらに、映像ジャンルを「音声・映画・音楽」の3つに分類し、それぞれのジャンルに合わせたサウンドに調整してくれます。
Alexaも搭載され、リモコンに話しかけるだけでネットショッピングや音楽再生も可能です。
最新の映像美と機能を楽しみたい人は「LG 55V型」をぜひ購入してみてください。

テレビの買い方に関するよくある質問
テレビの買い方についてよくある質問を集めてみました。
画面サイズはどういう基準で選べば良い?
テレビの画面サイズは「部屋の広さ」と「視聴距離」のバランスで決めましょう。
部屋の広さに適した見やすいテレビ画面の大きさと、画面の大きさに対して「このくらいの距離を取るとみやすい」という視聴距離があります。
具体的には、次の表を参考にしてください。
部屋サイズ | 画面サイズ(フルハイビジョン) | 画面サイズ(4K) |
---|---|---|
4.5~6畳 | ~43インチ程度 | ~43インチ程度 |
8畳前後 | 43~49インチ | ~55インチ程度 |
10畳以上 | 50インチ~ | 60インチ~ |
画面サイズ | 視聴距離の目安(フルハイビジョン) | 視聴距離の目安(4K) |
---|---|---|
19インチ | 約70cm | ー |
24インチ | 約90cm | ー |
32インチ | 約120cm | ー |
40インチ | 約150cm | 約75cm |
43インチ | 約160cm | 約80cm |
49インチ | 約180cm | 約90cm |
55インチ | 約200cm | 約100cm |
60インチ | 約220cm | 約110cm |
65インチ | 約240cm | 約120cm |
70インチ | 約260cm | 約130cm |
テレビを選ぶときは、部屋の大きさがテレビの大きさに合っているか、適切な視聴距離が取れるかどうかを購入前にチェックしましょう。
「これはテレビに付いていた方が良い」という機能はある?
「買ってはいけないテレビの3つの特徴」でも紹介したように、画質や音質の良さに関する機能があるものを選ぶと良いでしょう。
他には「倍速機能」と「録画機能」があると便利です。
倍速機能とは、1秒間60コマの映像を1秒間120コマの映像に切り替える機能です。
通常のテレビは1秒間60コマですが、120コマにすることでよりなめらかな映像が見られます。
すばやい動きのあるスポーツやゲームを楽しみたい人におすすめです。
また、録画機能は何時間まで録画できるか、ある番組を視聴中に他番組を録画できる「裏番組録画機能」があるかなどをチェックしましょう。
「有機EL」ってどういう意味?
「有機EL」とは、テレビのパネルの種類のことです。
パネルの種類には大きく分けて「液晶」と「有機EL」の2種類があります。
それぞれの特徴は下記の表を参考にしてください。
項目 | 液晶 | 有機EL |
---|---|---|
サイズ | 14~85インチ | 48インチ以上 |
画質 | 〇 | ◎ |
応答速度 | ✕ | ◎ |
消費電力 | ◎ | 〇 |
寿命 | ◎ | 〇 |
価格 | ◎ | △ |
価格は液晶のほうが安い傾向にありますが、画質の良さを重視するなら有機EL一択です。
4K・8Kのテレビを買った方が良い?
色の鮮明さや繊細さなど、画質の綺麗さにこだわるなら4Kや8Kのテレビがおすすめです。
しかし、地上波では4K・8K放送を行っていないことに注意してください。
また、4K対応テレビを購入しても、BSとCSの4Kチューナーが内蔵されていなければ4K放送を視聴できません。
4Kチューナーが内蔵されていない場合、別途専用ケーブルなどが必要です。
4Kや8Kのテレビを購入する際は、他に必要なものがないかをよく確かめましょう。
まとめ
テレビを買う際は、以下に該当する製品を買ってはいけません。
買ってはいけないテレビと買ってOKなテレビを見極め、毎日楽しく視聴できるテレビを選びましょう。

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