購入価格や維持費が安く、人気の軽自動車。
ただし、なかには「買ってはいけない軽自動車」もあります。
軽自動車をせっかく安く購入しても、すぐに壊れてしまっては意味がありません。
そこで本記事では、買ってはいけない軽自動車や逆におすすめの軽自動車を、実際に使用したユーザーの感想とともに紹介します。
失敗しないためにも本記事をぜひ参考にしてください。
なお、買ってよかった軽自動車は、こちらの記事で特集しているので参考ください。
買ってはいけない軽自動車の特徴
ここでは、買ってはいけない軽自動車の特徴とその理由を解説します。
乗り心地が悪い軽自動車
乗り心地の良さは個人の感じ方なので、客観的に判断するのが難しいです。
ただ、以下の3点に注意すると、乗り心地の良い車を選べるでしょう。
- 走行性能:「エンジンパワーがある」「スムーズに加速できる」「ハンドリングへの反応がいい」「カーブの安定性が高い」など
- 車内空間:「広々とした室内空間」「見通しがよく圧迫感がない」「シートの感触がよい」「車内の静音性が高い」など
- 揺れや振動:「タイヤやサスペンションの性能がよい」「振動の吸収性がよい」「車体の強度が高い」など
用途に合っていない軽自動車
軽自動車には「スタンダード(セダン)」「ワンボックス」「SUV」「ハイト」「スーパーハイト」の5つのタイプがあります。
- スタンダード(セダン):一番ベーシックな軽自動車、価格の安さと燃費の良さが特徴
- ワンボックス:室内空間が広く、積載性に優れており、商用車としても使われている
- SUV:高い車高と大径タイヤが特徴で、走破性を備えた車種
- ハイト:背が高めで、広い室内空間が特徴
- スーパーハイト:ハイト系よりもさらに100mm以上高さがあり、ファミリーやレジャーに最適
車の用途に合わせて軽自動車のタイプを選ぶといいでしょう。
たとえば、毎日の通勤や通学は低燃費で安全性能も搭載されているスタンダード。
買い物や子どもの送り迎えは、車内空間が広いファミリー向けのハイト。
アウトドアやレジャーによく行く人は、アウトドア向けで安定した走行性のSUV。
現場仕事や貨物の運搬には、軽トラや軽バンなどの商用のワンボックスなどがおすすめです。
安全性能が充実していない軽自動車
軽自動車を購入する場合、安全性能が充実しているかを必ず確認しましょう。
購入する軽自動車によって、「自動ブレーキ」「踏み間違え防止」などの安全性能の搭載に差があります。
安全性能が搭載されていない場合、事故の危険性が高まってしまうため、安全に運転するためにも確認しておくと安心です。
安全に関する技術は、2〜3年の間で大幅に性能が進化し、安全性も大きく向上しています。
なるべく最新の安全性能をもつ車種を選ぶと、事故や故障のリスクを抑えられます。
年式が古い軽自動車
10年落ちやモデル末期の軽自動車は、購入しても長期間乗れず、すぐに壊れてしまう可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。
軽自動車だから他の車よりも壊れやすいわけではなく、新車で購入すれば長く乗れます。
しかし、年式の古い車では以下のような理由で耐久性に問題があり、購入後すぐに壊れてしまう可能性があります。
- 経年劣化による傷や錆び
- バッテリーの劣化
長期間乗るためにも、なるべく新しい年式の軽自動車を購入しましょう。
相場よりも安すぎる軽自動車
相場よりも安い価格設定がされている軽自動車は、何かしらの理由がある可能性が高いため、購入時には注意が必要です。
たとえば、事故車や改造車は相場よりも安く価格設定されていますが、これらの軽自動車は通常よりも故障しやすい可能性があります。
購入前には、以下のようなポイントを確認しましょう。
- 車の年式
- 走行距離
- 修復歴
- エンジンルーム
- 外装、内装
相場よりも安い場合には、上記のポイントのいずれかに問題があるので、購入前に把握しておくと安心です。
どうしても安い軽自動車を購入しなければならない場合を除き、相場よりも安い中古車は避けたほうがいいでしょう。
買ってはいけない軽自動車のメーカーってあるの?
軽自動車を購入する際は、どこのメーカーがいいのでしょうか。
ここでは以下5つのメーカーを解説していきます。
スズキの軽自動車はどう?
スズキは14種類の軽自動車を取り揃えています。
どの車種も乗車定員は4名で、ガソリン車だけでなくハイブリッド車もあります。
「アルト」は新車価格が943,800円〜(税込)と、スズキの軽自動車の中でもっとも低価格で、燃費の良さが特徴です。
CMでおなじみの「ハスラー」は、カラフルなボディと広い室内空間が魅力です。
多くの荷物を積めるので、アウトドアなどにも向いています。
かわいらしいデザインで女性に人気の「ラパン」。
小さい動作で乗り降りできる高めのシート位置のため、スカートなどでも乗り降りがしやすいです。
さらにUVカットガラスなど、女性にうれしい設備が充実しています。
SNSの口コミでは、快適さや燃費の良さなどが挙げられています。
ダイハツの軽自動車はどう?
ダイハツは、10種類の軽乗用車と3種類の軽商用車を取り扱っています。
ほとんどの軽自動車が予防安全機能の「スマートアシスト」を搭載し、安全性にもすぐれています。
「ミライース」は、燃費が32.2〜35.2km/Lとダントツで燃費のいい車種です。
また、新車価格も860,200円〜(税込)と、ダイハツの軽自動車の中でもっとも低価格です。
「タフト」は定番の黒からオシャレなカーキまで、9種類のカラーから選べます。
SUVならではの走破性で、どんなシーンでも使いやすい車です。
軽自動車ではめずらしい、オープンスポーツカーの「コペン」は、開放感が人気の車種です。
SNSの口コミでは、燃費のよさや広い室内空間などが挙げられています。
ホンダの軽自動車はどう?
ホンダの軽自動車である「Nシリーズ」は4種類で、すべてガソリン車です。
Nシリーズには以下の特徴があります。
- 先進の安全性能
- ゆとりの室内空間
- スムーズな加速とパワー
「N-WGN」は、どんなシーンでも使いやすいスタンダードな軽自動車。
ペダルから足を離しても止まる「オートブレーキホールド機能」や、スイッチひとつで作動する「電子制御パーキングブレーキ」など、運転の負担を減らす機能が満載です。
大空間を実現した「N-VAN」は、エンジンや燃料タンクの位置を変え、その分ゆとりのある室内空間です。
最大積載量350kgと多くの荷物を積み込めるため、アウトドアなどにも向いています。
購入者の声としては、車内の広さなどが挙げられています。
トヨタの軽自動車はどう?
トヨタの軽自動車は3種類で、乗用車の他にトラックやバンなどもあります。
「ピクシス エポック」は新車価格が860,200円〜(税込)とトヨタの軽自動車の中でもっとも低価格ながら、WLTCモードの燃費が23.2~25.0km/Lと燃費のよさが特徴です。
ボディカラーが9種類から、グレードは6種類から選べます。
- ビジネス向けに低コスト化されたグレード「B」「B“SA III”」
- ボディカラーが7色から選べる「L」「L“SA III”」
- 上級装備が追加される「X“SA III”」
- オートエアコン、キーフリーシステムなどの快適装備が充実している「G“SA III”」
口コミでは、乗り心地のよさや燃費のよさが挙げられています。
三菱の軽自動車はどう?
三菱の軽自動車はすべてガソリン車で、6種類の軽自動車を取り扱っています。
国土交通省が定めた「先進安全技術性能認定制度」に認定され、安全性にすぐれています。
先進安全技術性能認定制度とは「衝突被害軽減ブレーキ」や「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」の安全性能が有効であることを国土交通省が認定する制度です。
スーパーハイトワゴンの「ekスペース」は、ハンズフリードアなどの「快適便利機能」「広い室内空間」「安全性能」を兼ね備えています。
SUVの「ekクロス」は、おしゃれなデザインと便利なアシスト機能が特徴です。
アシスト機能ではアクセルやブレーキ、ステアリングの操作を支援してくれるので、ロングドライブにもおすすめです。
口コミでは燃費の良さと車内の広さに関する声がありました。
軽自動車を買って失敗したエピソード
当サイトで募集して集まった軽自動車の失敗エピソードを紹介します。
ダイハツ タント
ダイハツのタントは2台乗ったことがありますが、イグニッションコイルが4回ダメになりました。聞いたらダイハツはよくなるそうです。
ダイハツ タント
背が高い設計であるため、重量があって幹線道路や高速でエンジンの音は大きいもののスピードがなかなか出ない。
ダイハツ タント
スーパーハイトワゴンで、荷室の使い勝手が良いと思って購入しましたが、ボディーに高さがある分、高速走行で安定しにくく、特に風の影響を強く受けて不安を感じた。
ダイハツ ムーヴ
今は手放しているが、乗っていた時はリコールが何回もあり、ディーラーに点検に出すことが何回もあった。とても不安に感じた。
スズキ ワゴンR
とにかくエアコンが弱い。冷えも弱いし、簡単に壊れました。2回修理させてもすぐこわれるのでおすすめしません。
スズキ ワゴンR
8万キロを超えたあたりで、排気口から真っ白の煙が出てくるようになってしまいました。定期的にオイル交換もしていましたし、まだ車検を通したばかりだったので少し残念な気持ちになりました。
スズキ ワゴンR
外観は綺麗でも、ちょっとした修理や故障が比較的多かった印象です。エアコンの故障や、エンジン音の違和感、タイヤ付近からの異音があり不安を感じた事があります。
スズキ エブリイ
とにかくエンジン周りの些細なトラブルが多かったので、頻繁に修理をしなくてはいけない印象で、手間とコストがかかってしまいとても不便でした。
スズキ エブリィワゴン
ワゴン車なので軽自動車の割に広いかと思い買ったが、思いの他狭かった。広さ重視で買うなら軽自動車でなく、普通車のコンパクトカーで買えば良かったと後悔してます。
日産 ルークス
燃費が悪く、加速が悪かった。また前席のロングスライドができないので不便だった。
軽自動車を買うなら逆にどれがいい?
ここからはおすすめの軽自動車として、以下の5つのモデルを紹介していきます。
車種 | メーカー | 全長×全幅×全高 | 車両重量 | 総排気量 | 乗車定員 | WLTCモード燃費 | 新車価格(税込) | 中古車価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N-BOX | ホンダ | 3,395×1,475×1,790mm | 890kg | 0.658L | 4名 | 21.2km/L | 1,468,500円~ | 139.8万円〜 |
スペーシア | スズキ | 3,395×1,475×1,785mm | 850kg | 0.658L | 4名 | 22.2km/L | 1,312,300円~ | 143.8万円〜 |
タント | ダイハツ | 3,395×1,475×1,755mm | 880kg | 0.658L | 4名 | 22.7km/L | 1,353,000円~ | 157.6万円〜 |
ワゴンR | スズキ | 3,395×1,475×1,650mm | 730kg | 0.657L | 4名 | 24.8km/L | 1,217,700円~ | 98.2万円〜 |
デイズ | 日産 | 3,395×1,475×1,650mm | 1,060kg | 0.659L | 4名 | 23.2km/L | 1,332,100円~ | 118.1万円〜 |
※上記はグレードによる異なる場合があります
なお、買ってよかった軽自動車は、こちらの記事で特集しているので参考ください。
N-BOX(ホンダ)
広さと使いやすさを重視したホンダの「N-BOX」はどんなシーンでも活躍します。
独自技術の「センタータンクレイアウト」は、燃料タンクを前席下へ配置することで、広い室内スペースを実現しています。
シーンに合わせてシートの仕様を変えられるのもポイントです。
「ベンチシート仕様」と「スーパースライドシート仕様」は、乗る人に合わせて室内空間をデザインできます。
また「スロープ仕様」も搭載し、後部座席を倒すことでスロープを引き出せます。
趣味から介護まで、さまざまな用途で使用可能です。
購入者の声には「軽自動車とは思えない乗り心地」「スムーズな走り」などが挙げられています。
スペーシア(スズキ)
スズキの「スペーシア」は以下の特徴があり、家族使いにおすすめです。
- 広くて使いやすい空間
- 低燃費な走り
- 先進の安全装備
モーターで低燃費をアシストする「マイルドハイブリッド」を採用し、ガソリンの消費を抑えます。
エコカー減税の対象商品で、自動車重量税が50%減税になるのも嬉しいポイントです。
ただし、2024年1月1日以降は段階的に燃費基準要件が上がり、エコカー減税の減税額が減っていくため、興味をもっている人は早めの購入がおすすめです。
安全装備は「すれ違い支援機能」や「車線逸脱抑制機能」などを搭載し、国土交通省が定める運転支援機能を備えた車「サポカー」に認定されています。
また、国土交通省による「先進安全技術の性能認定車」でもあります。
購入者の口コミでは、「安心の乗り心地」と「広い室内空間」が好評です。
新車の六か月点検で入庫していただいた、H様にアンケート答えていただいたので、ご紹介します。
普段、ご夫婦で乗られていて、燃費はおおよそ18キロだそうです。
前にも後ろにも衝突被害軽減ブレーキがついているので、安心感があるそうです。
室内空間が広く、乗り心地が良いので、お出かけが楽しいと仰っていただきました。
スペーシアオーナーの声|オーナーズボイス
タント(ダイハツ)
ダイハツの「タント」は燃費が良く、ドアがセンターピラーレスになっているため子育て世帯から人気がある軽自動車です。
ボディカラーも豊富で11種類から選べます。
衝突回避支援システム「スマートアシストIII」が標準装備されているので、安全性は抜群です。
「両側パワースライドドア」や「キーフリーシステム」が搭載されていることに加え、「ミラクルオープンドア」により開口スペースが広くなっています。
子どもの乗り降りや荷物の積み下ろしが快適にできるため、子連れでのお出かけや買い物にもぴったりです。
ユーザーからは、「車内が広くて快適」「サイドブレーキが自動で便利」などの声が上がっています。
ワゴンR(スズキ)
スズキのワゴンRは、軽ワゴンNo.1の燃費性能をほこるモデルです。
減速エネルギーを利用して発電し、その電気を充電に使うかしこい機能を搭載。
また、アイドリングストップでエンジン再始動までのガソリン消費をカットし、低燃費を実現します。
「ブレーキサポート」や「踏み間違いサポート」など、安全機能も充実しています。
さらにワゴンRはエコカー減税で、自動車重量税が50%減税されます。
ただし、2024年1月1日以降は段階的に燃費基準要件が上がり、エコカー減税の減税額が減ってしまうので、早めの購入がおすすめです。
購入者の声としては、やはり「燃費のよさ」が多く挙げられています。
3月に納車させていただいてから、1ヶ月毎日お使いいただいているようです
実燃費も20km以上出ているそうです
コロナが収束したら、是非低燃費なワゴンRでお出かけしていただきたいです
ちなみになべさんは、車載用空気清浄機を車内に設置し、車内環境も整えていました
さすがです
ワゴンR オーナーの声|オーナーズボイス
デイズ(日産)
日産の「デイズ」は、先進技術で運転の「たのしい」を叶えます。
アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をアシストしてくれる「プロパイロット」を搭載し、高速の渋滞や、ロングドライブでも快適に運転できます。
2020年には軽自動車初の「ファイブスター賞」を受賞しました。
ファイブスター賞とは「衝突安全性能」と「予防安全性能」の両評価で最高ランクを獲得、かつ「事故自動緊急通報装置」を備えた車両に与えられる賞です。
また、16種類の豊富なカラーバリエーションから、自分にぴったりの1台を見つけられます。
デイズを購入した98%の人が「満足した」と感じており、「安全機能の充実」「運転のしやすさ」などが評価されています。
軽自動車に関するよくある質問
軽自動車の購入を検討している人は、以下の質問をおさえておきましょう。
- 軽自動車のメリット・デメリットは?
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軽自動車にはメリットとデメリットがあります。まとめると以下の通りです。
- メリット:価格が安い、維持費が安い、小回りが利いて運転しやすい、燃費がいい
- デメリット:乗車人数が最大4人まで、エンジンのパワーが弱い、走行性能が劣る
軽自動車の一番大きなメリットは、本体価格と維持費が安く抑えられる点です。
税制面や保険料なども、普通車に比べて安く済みます。
たとえば、普通車の小型車と比べ、毎年支払う自動車税は1万4200円も安くなります。
ほかに高速道路の料金も安いです。
軽自動車はボディサイズや乗用定員、排気量の上限が定められています。
デメリットとして、4人以上乗れないことやエンジンパワーが弱い、走行性能が劣ることなどが挙げられます。
- 故障の少ない丈夫な軽自動車の選び方は?
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「軽自動車は壊れやすいのでは?」と不安に思う人も多いでしょう。
丈夫な軽自動車を選ぶときは「2021年日本自動車耐久品質調査」を参考にすることをおすすめします。
日本自動車耐久品質調査とは、自動車の耐久品質に関するユーザー評価を集めた調査です。
ブランド別や車種別のランキングがあり、丈夫な車種やメーカーを判断できます。
2021年度の一番耐久品質の良いメーカーは「トヨタ」でした。
またモデルは、モデルチェンジから少し期間が経ったものがおすすめです。
もし不具合があった場合、順次改善されていきます。
そのため、発売されたばかりのモデルより、少し期間が経ったモデルのほうが故障しにくい可能性が高いです。
- 軽自動車の寿命は? 何年乗れる?
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軽自動車の寿命は、普通車の70〜80%程度といわれています。
具体的には新車登録から「12年、走行距離12万km」が目安です。
消耗品や必要な部品を定期的に交換し、メンテナンスすることで、それ以上長く乗れる軽自動車もあります。
ただし、13年目から以下のデメリットがあることも覚えておきましょう。
- 自動車税が高くなる
- 安全性能が古くなる
- 燃費が悪くなる
寿命や走行距離をあらかじめ頭に入れて、軽自動車を選びましょう。
まとめ
本記事では「買ってはいけない軽自動車」について解説しました。
快適に長く乗り続けるために、軽自動車を選ぶときは以下の特徴の車を避けましょう。
- 乗り心地が悪い軽自動車
- 用途に合っていない軽自動車
- 安全性能が充実していない軽自動車
- 年式が古い軽自動車
- 相場よりも安すぎる軽自動車
「おすすめの軽自動車」もぜひ参考にし、自分に合った1台を見つけましょう。
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